しんぶんへんれき 「〇〇ファンです」は 魔法の言葉
若い頃は、訪問販売員がもってくる
洗剤などの景品につられて新聞をとっていました。
一定の期間だけ契約し、次に景品をもってくるのを待つのです。
「昭和100年」と書いた〇〇新聞。
野球の高卒選手 引き抜き事件でイヤになり、やめました。
進歩的と言われている△△新聞。
総選挙の結果が出たあと、読者係に電話しました。
「ショウセンキョクセイの問題点も指摘してほしい」と。
すると、「ショウセンキョクセイは、国会で決まったことです」という返事でした。
エーッ、国会で決まったことでも、問題点を指摘するのが新聞でしょ。
居丈高な対応だったので口論になり、購読をやめました。
考えてみれば、マスコミがショウセンキョクセイを推進したんですよね。
次にとった◇◇新聞も「今一つだな」と思っていたら、
「東京新聞は、おもしろいよ」と同僚から教えられました。
「東京新聞って、何 ? 東京のローカル紙 ?」
当時、新聞の名前も、『中日新聞』と同じ新聞社、ということも知らなかったのです。
半信半疑のまま、「購読料が格段に安い」という理由で購読することにします。
読んでみると、切れ味がシャープで、市民目線の記事が多い。
記事の作り方が、ちょっと週刊誌的な感じもします。
ゲンパツ、ヘノコ、ケンポウなどの記事は、かなりなものです。
それまでの新聞より、はるかにマシなので今も読んでいます。
その後も、いろいろな新聞が勧誘にやってきます。
同僚に教えられた「〇イガースファンです」は、〇〇新聞には効果抜群。
同僚は、もちろん〇イガースファン。
勧誘員がすぐ引き下がってくれる「魔法の言葉」です。
△△新聞には「読者係が高圧的だったからイヤだ」と言います。
新聞販売の配達員が悲しそうな顔をしました。
あなたの責任ではないんですけどね。
ネットやスマホと新聞に対する考えは、また別の機会に。