人生百年 有為自然

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有為自然 44    5月15日は 同級生と叔父を 思い出す日です

 

   5月15日は 同級生と叔父を 思い出す日です

 

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5月15日は私にとって、

高校時代の同級生と、会ったことのない叔父を思い出す日です。

 

高校時代の同級生は、いま沖縄に住んでいます。

出席番号が近かったので、他愛のない話をよくしていました。

彼は運動部の主将であり、世界史がメチャクチャ得意、イケメンで女子にも人気。

自分とは対照的な存在でした。

当時、彼の親が沖縄出身だとは知りません。

大学卒業後、彼は先祖の地で就職します。

 

数年前、彼の名前が新聞に出ていました。

連絡先を調べ、手紙を書きました。

そして、彼が上京したおりに東京で会います。

40数年ぶりのことです。

飲んだ後、別れる前に発した、彼の一言を忘れることができません。

「沖縄は絶対に負けない。勝つまでたたかいつづけるから」

 

祖父母の家の仏間には、軍服姿の写真が2つかかっていました。

父の兄と弟(二人とも戦死)の写真です。

叔父(父の弟)少年兵に志願し、沖縄で戦死しました。

ずいぶんあとになって聞いたことです。

沖縄に行った時「平和の礎」で名前をさがしましたが、ありません。

その後、従兄の奔走により、出身県の石碑に叔父の名が加えられました。

 

沖縄のことは、他人事とは思えません。

 

「地域づくり」に関わり始めてからは、なお気になるようになりました。

沖縄に持ち込まれた対立は、親子、兄弟、親戚、地域、職場 … を巻き込んでいます。

考えただけでも、「たまらないな」と思ってしまいます。

いま、ボランティアや自治会にかかわりながら一番注意していることは、

地域内に対立やしこりを生み出さないことだからです。

 

5月15日は、二人のことを思い出し、いまの沖縄を考える日になりました。

 

* 1972年5月15日、沖縄は本土に復帰しました。

  5月15日は、沖縄本土復帰記念日です。