5月15日は 同級生と叔父を 思い出す日です
5月15日は私にとって、
高校時代の同級生と、会ったことのない叔父を思い出す日です。
高校時代の同級生は、いま沖縄に住んでいます。
出席番号が近かったので、他愛のない話をよくしていました。
彼は運動部の主将であり、世界史がメチャクチャ得意、イケメンで女子にも人気。
自分とは対照的な存在でした。
当時、彼の親が沖縄出身だとは知りません。
大学卒業後、彼は先祖の地で就職します。
数年前、彼の名前が新聞に出ていました。
連絡先を調べ、手紙を書きました。
そして、彼が上京したおりに東京で会います。
40数年ぶりのことです。
飲んだ後、別れる前に発した、彼の一言を忘れることができません。
「沖縄は絶対に負けない。勝つまでたたかいつづけるから」。
祖父母の家の仏間には、軍服姿の写真が2つかかっていました。
父の兄と弟(二人とも戦死)の写真です。
叔父(父の弟)は少年兵に志願し、沖縄で戦死しました。
ずいぶんあとになって聞いたことです。
沖縄に行った時「平和の礎」で名前をさがしましたが、ありません。
その後、従兄の奔走により、出身県の石碑に叔父の名が加えられました。
沖縄のことは、他人事とは思えません。
「地域づくり」に関わり始めてからは、なお気になるようになりました。
沖縄に持ち込まれた対立は、親子、兄弟、親戚、地域、職場 … を巻き込んでいます。
考えただけでも、「たまらないな」と思ってしまいます。
いま、ボランティアや自治会にかかわりながら一番注意していることは、
地域内に対立やしこりを生み出さないことだからです。
5月15日は、二人のことを思い出し、いまの沖縄を考える日になりました。
* 1972年5月15日、沖縄は本土に復帰しました。
5月15日は、沖縄本土復帰記念日です。