隣の席は 可愛い女の子だったのに …
中学3年のときのことです。
全校生徒、わずか58人の中学へ転校。
その中学の遠足は、2学年一緒です。
バスの隣の座席に、かねていちばん可愛いと思っていた2年生の女子生徒。
すごく嬉しかったのに、悲劇がやってきます。
トイレに行きたくなったのです。
彼女と落ち着いて話すことも、先生に申し出ることもできず、
次にバスが止まるまで必死の思いでした。
朝、母が出してくれたお茶を飲んだのがまずかった。
あのときのお茶を、ほんとうにうらめしく思います。
田舎からやってくる母を、羽田空港に車で迎えに行った時のことです。
もう駐車場に着くというところで渋滞にはまってしまいました。
動きません。
トイレに行きたくなりました。
前後の車からは、降りて駆けだす人が増えてきます。
そうだ、あった!!
簡易携帯トイレです。
… 、ほっと一息。
その後も、簡易携帯トイレを車に常置することにしています。
電車に乗る前には必ずトイレに行きます。
もし途中、事故で電車が止まったら … と心配だからです。
私より15歳も若いのに、似たような同僚がいました。
「ちょっと、マーキングに行ってきます」と、彼はたびたび消えるのです。
理数系で、音楽・スポーツ万能。
ああ見えても、神経質だったんですね。
この手の話は、枚挙にいとまがありません。
今は笑って話せますが、その時は顔面蒼白の深刻な事態でした。
トイレの心配は、死に至るまでつづくことでしょう。
お互いに気をつけましょう。
* 庭のサツキが、ちらほら咲き始めました。