人生百年 有為自然

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有為自然 76    小学校時代には 戻りたくない

  小学校時代には 戻りたくない

 

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母が認知症を発症して以来、

自分自身の過去をできるだけメモしておかなければと思うようになりました。

母に一番似た性格なので、自分も発症するかもしれません。

記録をつくることで、脳を少しでも活性化させようというのがねらいです。

 

「もし、人生をやりなおせるとしたら、どの時期に戻りたいですか?」

と質問されたら、みなさんは何と答えますか。

私は、小学校時代は絶対いやです。

中学1・2年のときも。

 

足が遅いので、運動会のカケッコはいつもビリでした。

自分の後に人がいたのは、たった2回だけだったと記憶しています。

 

とにかく運動神経がにぶかったのです。

近所の子どもたちの草野球に、私が加わるとダメになります。

だから、試合の途中でやめて、一人家に帰りました。

 

学校に行くと、午前中は過敏性腸症候群で悩まされる日々です。

病気がちでした。

 

子ども時代、楽しかったという思い出がほとんどないのです。

笑顔、笑い、ひょうきん、そんなものはありません。

親しい友だちもいませんでした。

いつも暗い顔をしているわけですから、女の子とも仲良くなれるわけがありません。

 

極度の運動コンプレックスは、

「見返してやる」という気持ちばかりを強くしていきます。

家にこもって、本を読んだり、勉強したり。

そのため学校の成績はよい方でした。

すると、ますますクラスの中で遊離した存在になっていきました。

 

今でも、子どもたちが遊んでいる姿を見たとき、

背筋に寒いものを感じることがあります。

もし自分が子どもに戻って、この場にいたら、

いったいどの位置にいるんだろうと想像してしまうからです。

 

子どもをほしいと思わなかったのも、少年期の体験からきているのかもしれません。

 

弱さ、みじめさ、情けなさを、いっぱい体験しました。

コンプレックスのかたまりでした。

 

おかげで、とんでもなく傲慢な人間にならずにすみました。

だから弱い立場の人に共感できるのだと思っています。

そう思うと、「まあいいか」という気にもなってしまいます。

 

だとしても小学校時代には戻りたくありません。

 

* 道路わきの花壇に、ピンクのゼフィランサスがいっせいに咲きました。

  昨年、植えっぱなしにしたものです。