「肩書」による 慢心って話 ?
「既刊」のものを、図書館で借り続けて30冊目です。
子ウサギのホモイが、川で溺れかけたヒバリの子を助けます。
親子のヒバリがホモイのところへ、
王さまからの贈り物「貝の火」を持ってきました。
「貝の火」を所有したことで、
自分は何か偉いものにでもなったかのように思ってしまいます。
ホモイは慢心したのです。
キツネやリスをしたがえます。
ムグラをいじめます。
王様からもらった「貝の火」とは何か。
結局、「貝の火」はどうなってしまうのか。
むずかしい作品でした。
キツネが盗んできたパンに対する、ホモイの父の態度も解せません。
「貝の火」がますます光を強くしていったことを、どう理解したらよいのか。
ふと思ったのが「肩書」です。
人間は「肩書」をもつと、たいてい変わってしまいます。
いやいや引き受けた輪番の「自治会長」なのに、
自分の代に何かやろうとし始めるのです。
そのために、周りが大迷惑をこうむることがあります。
私は、ずっと「平」でした。
管理職から、上の役職への推薦の声がかかりましたが、
「器ではありません」と丁重にお断りしました。
「平」だったのに、何度も入院しました。
引き受けていたら、もっと大変な事態になっていただろうなと思います。
入院の主たる原因は、過労でしたから。