人生百年 有為自然

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有為自然 87    「肩書」による 慢心って話 ?

 

   「肩書」による 慢心って話 ?

 

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貝の火』 宮沢賢治・原作

 おくはらゆめ・絵 三起商行 2017年

 

ミキハウス宮沢賢治の絵本」シリーズ。

「既刊」のものを、図書館で借り続けて30冊目です。

 

子ウサギのホモイが、川で溺れかけたヒバリの子を助けます。

親子のヒバリがホモイのところへ、

王さまからの贈り物貝の火を持ってきました。

 

貝の火」を所有したことで、

自分は何か偉いものにでもなったかのように思ってしまいます。

ホモイは慢心したのです。

キツネリスをしたがえます。

ムグラをいじめます。

 

王様からもらった貝の火とは何か。

結局、「貝の火」はどうなってしまうのか。

 

むずかしい作品でした。

キツネが盗んできたパンに対する、ホモイの父の態度も解せません。

貝の火」がますます光を強くしていったことを、どう理解したらよいのか。

 

ふと思ったのが「肩書」です。

人間は「肩書」をもつと、たいてい変わってしまいます。

いやいや引き受けた輪番の自治会長」なのに、

自分の代に何かやろうとし始めるのです。

そのために、周りが大迷惑をこうむることがあります。

 

私は、ずっと「平」でした。

管理職から、上の役職への推薦の声がかかりましたが、

「器ではありません」と丁重にお断りしました。

 

「平」だったのに、何度も入院しました。

引き受けていたら、もっと大変な事態になっていただろうなと思います。

入院の主たる原因は、過労でしたから。