受験数学 問題を見た瞬間に打ち返す 卓球と同じ !!
高校に入学すると、年11回ものテストが設定されていました。
テスト 年間スケジュール
春休み課題テスト(4月) 中間(5月) 実力(6月) 期末(7月)、
夏休み課題(9月) 中間(10月) 実力(11月) 期末(12月)、
冬休み課題(1月) 実力(2月) 期末(3月)
学校から、教科書と一緒に参考書も渡されました。
参考書からの出題範囲が、テストに合わせて11回に分けられています。
現国・古典・数学・英語などの参考書の勉強が、
テストへの出題というかたちで、まるまる1冊ずつ完了するのです。
話を戻します。
数学教師への恨みをはらすために、黙々と数学の勉強をしました。
『解法のテクニック 数学Ⅰ』(矢野健太郎著 科学新興社)という参考書の、
350ほどの例題パターンをすべて覚えてしまいます。
あとは、このパターンにもとづいて、四則計算( + - × ÷ )するだけです。
同じやり方で勉強しました。
卓球のように、問題を見た瞬間、打ち返すようになります。
数学の授業には、毎時間、鬼気迫る姿勢で臨みました。
ドラゴンボールの悟空が、怒りで燃えるシーンをご想像ください。
ただし悟空の怒りは、明るい。
私の場合は、暗い怒りです。
数学の教師には、じゅうぶんすぎるほど伝わったと思います。
視線を避けるようになりました。
二年になると、数学の担当は変わります。
数学の成績は文系で上位になり、彼への復讐劇は終わりました。
人間、「恨み」「怒り」「憎しみ」が
大きなエネルギーを発揮するのではないかと思ってしまいます。
ついつい嫌な話をして申し訳ありません。
毒をどこかで吐いておくということでしょうか。
おかげで私大文学部は、苦手な社会科ではなく、数学で受験し合格します。
ところが「めでたし、めでたし」で終わりません。
「塞翁が馬」がまた、繰り返されるのです。
苦手な社会科を克服できませんでした。
社会科の知識を必要とする、仕事の上で苦しむことになってしまいます。
退職するまでつづきました。
その話は、またいつか。