人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 116   帰宅してから「1日5時間」勉強しなさい!!

 

  帰宅してから「1日5時間」勉強しなさい!!

 

f:id:uwisizen:20190726044947j:plain

 

 

「1日8時間の授業」だけでは、ありませんでした。

わが高校では、「帰宅してから、5時間勉強しなさい」と指導していました。

 

夕方5時ごろ、下校の途につきます。

6時半下宿の夕食でした。

1階は下宿の大家さんの住まいなので、

夕食が終わると、さっさと2階の自分の部屋に戻ります。

私の下宿は、2階の空いた2部屋に、2人の下宿生が生活していました。

 

夜7時から12時までは、予習・復習の勉強です。

午前1時くらいまで、やることもありました。

当時は、自分用のテレビや、ましてケータイ・スマホなどはありません。

親から仕送りしてもらっているわけですから、みんなよく勉強しました。

特に貧しい地域出身の下宿生は、そうです。

 

朝7時に朝食で、8時までには登校します。

 

毎月1回のペースで、テストがありました。

テストが終わると、

5教科の合計点で100番までの生徒の名前が、職員室の廊下に張り出されます。

各教科の上位者の名前と点数も、張り出されました。

生徒たちは一斉に見に行きます。

約500名の生徒のなかの100名ですから、見に行くのは次第に、

張り出される可能性のある生徒たちに偏って行ったと思います。

 

〇番以内だと、〇〇大学(首都の旧帝大)、

△番以内だと、△△大学(私たちの地方の旧帝大

◇番以内だと、地元の国立大学に入れる。

そんなところが目安でした。

私立大学に進学するのは、いわば「落ちこぼれ」です。

国公立が5教科複数科目に対して、私立は3教科ですむわけですから。

 

大学受験の合否が出ると、事務室前に「大学名と合格者名」が張り出されます。

卒業式の日に見てみたら、

私は私大合格だったので、片隅に張られていたような気がします。

高校入学のときも卒業の時も、様になりません(笑)。

 

卒業式では、上位30番ぐらいまでの生徒が表彰されました。

「よく頑張った」ということでしょう。

しかし頑張ったのは、劣等感にさいなまれた生徒も含めて、

「苦しい勉強をした生徒全員」ですから … (残念!! 古いか、笑)。

不愉快に感じたのを覚えています。

 

高校時代は、まさに高石友也「受験生ブルース」の世界でした。

 

* この春、尊敬していた恩師が、癌で亡くなられました。

  先生は、私の人生に大きな影響をあたえてくださった一人です。

  恩師の死をきっかけに、高校時代の記憶が次々によみがえってきます。