認知症になる前に、自分の過去を記録しておこう。
そういうことで、「回想」「高校時代」などを書き始めました。
すると現在の自分が、どうやってできたのか、だんだんわかってきます。
ウイシゼン版「アルバカの一生」です。
クソマジメときどきアホ、いやアホときどきクソマジメ ?
私の実家は、両祖父母家 以来の浄土真宗。
つまり、南無阿弥陀仏、ナムアミダブツ。
子どもの時、祖父の葬式で「ナムミョウホウレンゲキョウ」と唱えたら、
「うちは、違う」と注意されました。
人生に大きな影響を与えた一人が、カトリックの神父さん。
神父(元)さんは、昨年、亡くなられました。
「今年こそは会おう」と毎年思いながら、ついに果たせませんでした。
小中学校時代、あまりにも暗い性格だったので、
母が心配して近所の人に相談しました。
その一家はクリスチャンであり、とても明るい家族だったからです。
田舎の港町の丘の上に立つ教会に通うことになります。
初めて西欧文明に出会ったと言っていいでしょう。
クリスマスや讃美歌の雰囲気とともに、
哲学的な話をすることが好きになっていきます。
神は存在するのか。
「不動の動者」「宇宙の運動の第一原因」、それが「神」。
「神の概念には完全を含む。完全には存在も含む、ゆえに神は存在する」など。
むずかしい話ですね。
中学・高校時代、このような「スコラ哲学」に魅かれていきます。
もちろん、『君たちはどう生きるか』も読みました。
大学で「哲学科」に入ることになるのも神父さんの影響です。
ただし、哲学科につまずき、1年で他の学科に変わりました。
しょっちゅう転んでいます(笑)。
面白味のない、頭でっかちの「哲学かぶれ」の少年でした。
これじゃ、女子に好かれるわけありません(笑)。
将来、神父さんになることも頭をよぎります。
しかし、恋もしたい、赤い糸の女性とも結ばれたいという煩悩 … 。
神父さんは「結婚不可」 … 、もちろん無理です !!
かつて哲学や聖職者にあこがれた少年。
今じゃ、地域の花咲かジジイ、人生ってわからないものですね(笑)。