父が買ってきた 写真集の記憶
子どもの頃、父が写真集を買ってきました。
ページ数もそれほどなく、うすっぺらでした。
白黒のゲンバクの写真集です。
ヒロシマの資料館で買ったのでしょう。
一面、爆風と火災で消えた街。
焼けただれた皮膚。
皮膚に付着した着物の模様。
人間の影だけが残った建物の石段。
ゲンバクドーム。
何度も、その写真集を見ました。
父は、センゼンのカチカンと、センゴミンシュシュギの両面をもつ人間でした。
社会的なことについて話すのを聞いたことはありません。
しかし、センソーやヘイワについて考える「種」を、
子どもたちの心に蒔いたことは確かです。
8月6日、8月9日は、
ヒロシマやナガサキでは、ヘイワガクシュウのための登校日があるそうです。
ブログにも出ていましたし、両県の出身者(元同僚)からも聞きました。
全国の学校でヘイワガクシュウの登校日があってもよいと思います。
また、修学旅行や社会見学の場所として、
すべての子どもに訪れる機会をつくってほしい。
世界各国のシドウシャたちに、ゲンバクの「実態」をきちんと知ってほしいものです。
トラさん、シュウさん、キムさん、そしてシ〇ちゃん … 。
カトリックのローマ法王が、11月にヒロシマ・ナガサキ訪問の予定。
ホッとするニュースです。
オリンピックなどでこのクニを訪れた人々に、
人類史上最初のヒバクコクでありながら、カクヘイキキンシ条約に反対。
世界の人々は、このクニをどんな風に見ているのでしょう。
父の話から、ローマ法王、キンシ条約にまで話が広がってしまいました。
8月は、いろいろ考えさせられます。
今日は、大マジメでした。
父にはいろんな面がありますので、またつづっていきます。
121~130 記事一覧
121 ヤマユリ観察会で、自生のトリカブト!! 「利用される方は … 」
122 神父さんの影響で、ソクラテスやプラトンなど、哲学の世界にあこがれる。
123 鉛の活字で「学校新聞」印刷。 新聞委員会が、引っ込み思案の性格を変えた。
124 「月刊:考える高校生」に出会い、心の世界だけでなく社会的な関心も。
125 同窓会で、片想いだった〇〇さんに声をかけられた。 なぜか心が … 。
126 カラオケで「歌え」と言われたら、フォークルの「悲しくて やりきれない」。
127 それダメ!! 住民自治会(町内会)での「単純多数決」「強行採決」。
128 猛暑の中、突然、電話がかかってきた。 テニスサークルの戸外での飲み会へ。
129 「お前は身体が弱いから、〇〇に行く前に…」という父の言葉を思い出す。
130 父が買ってきた写真集が、心の中に「種」を蒔いた。