人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 159    「生徒指導の先生」に 呼び出されて 「 … 」

  「生徒指導の先生」に 呼び出されて 「 … 」

 

f:id:uwisizen:20190907055257j:plain

 

高校3年の夏休み。

映画『人間の条件』全6部が、オールナイトで上映されるという話を聞きました。

皆で観に行こう、という話になります。

 

どういうわけか、学校に知られ、生徒指導の先生に呼び出されます。

「君は成績がよいのでいいが、他の者を誘うな」と。

反論しましたが、最後には「親を呼ぶ」と言われたので、折れました。

観に行ったのは、数人。

 

初めての、徹夜での映画。

衝撃を受けました。

眠気でもうろうとして下宿に帰ります。

部屋には、エアコンのない時代

眠っていると、映像がよみがえります。

満州から逃げかえる人びとの群れ、そして遅れた者たち。

その中での、首吊りシーン

「ワーッ!!」と、何度もうなされて目が覚めました。

 

『人間の条件』を観たことは、本当によかったと思います。

父のグンタイ生活の話や、

ヒロシマアウシュヴィッツ写真集などとともに、

センソーのイメージがつくられていきました。

 

それにしても、あの頃の教師たちは、いったい何だったんだろうなと思います。

映画を観に行くことにさえピリピリするとは。

 

各地の大学で、ガクエンフンソーが多発し、コーコーフンソーまで起きる時代でした。

今では、若い人たちが声をあげるなど考えられないことでしょうが … 。

教師たちは、戦々恐々としていたのだと思います。

 

ゲタばき登校マルガリ校則8時間授業を問題にするなど、

各地のコーコーフンソーとはまるで違っていたのではないかと思います。

セクトとか呼ばれるものとも全く無縁な、自然発生的なものでした。

何とも牧歌的な動きでした(笑)