下町の空に かがやく太陽は ♫
「好きな女優は ?」と聞かれたとき、いつも困っています。
もちろん、役柄を演じている姿に魅了される女優さんはいます。
ミカコ、ヒカリ、リホ、タカコ、ユリコ … 。
でも実像は、わかりません。
大学時代、ある女優の名をあげたら、先輩たちからさんざんバカにされました。
「白痴美」だと。
それ以来、しばらく答えられなくなりました。
自信をもって答えることができるのは、倍賞千恵子さんです。
古すぎる !?
好きになったきっかけは、小学生の時に町の映画館で観た『下町の太陽』。
あとで、山田洋二監督の作品だと知って、なるほどと納得。
今でも、庶民や貧しい者の立場にたってしまうのは、
貧乏県の、裕福でない家庭に育ったせいですが、
山田作品を好む理由も同じか。
倍賞さんは『フーテンの寅さん』に出てくる「さくらさん」ではなく、
やはり『下町の太陽』の「町子」の方の印象が強烈でした。
『霧の旗』の「桐子」もそうです。
彼女の歌声も、好きです。
通勤途上、車の中で曲が流れると、彼女の声はすぐわかりました。
近くで倍賞さんのコンサートがあったときは、もちろん聴きにいきました。
おばあさんになった彼女も、魅力的です。
『ハウルの動く城』の主人公ソフィーの声が
彼女だと知った時は、うれしかった。
若い少女の声も、お婆さんの声も、両方ともやれるんですから、すごい。