つむじ曲がりの メアリ 癇癪もちの コリン
動物と話せる男の子 ディコン
『秘密の花園』
(バーネット著 グラハム・ラスト絵 野沢佳織訳 西村書店 2000年)
百ものお部屋があるお屋敷、お金持ちという設定でなければ、
少年ディコンの姿は、自分とだぶってしまいます。
身体が弱く、運動が苦手で、いじけて、家の中にこもってばかり、そして癇癪もち。
背筋が弱く、猫背、足が遅い … 。
もし子どものときに、この本を読んでいたら … 。
ディコンを真似て、自分に「魔法」をかけ、
かけっこのビリから抜け出せていただろうか、と思ってしまいました。
自分には、
「つむじまがり」のメアリ・レノックスみたいな女の子もいなければ、
「動物と話せる男の子」ディコンもいないと、嘆いていたかもしれません。
『秘密の花園』には、ステキな人々、動物たち、花々、食べ物などが登場します。
めしつかいのマーサ 庭師のベン・ウェザースタッフ
マーサのお母さんスーザン・サワビィ … ヨークシャーなまり
コマドリ キツネ ウサギ カラス 子ヒツジ リス ポニー
ムーアの大地 ハリエニシダ ヒース
スズラン フウリンソウ ホタルブクロ
オートケーキ はちみつ ミルク ほしぶどう入りロールパン ベーコン
なわとび シャベル くわ 熊手
魔法 科学的な実験 筋肉トレーニング 讃美歌
「秘密の花園」は、
現在、地域の花壇づくり、草刈り、剪定に取り組んでいるので、
読んでいてとてもリアルに感じます。
この年齢になったからこそ、素直に読めるのかもしれません。
「子どもの本のもつ力」を実感しました。
その他の地名や人名も、メモしておくことにします。
ヨークシャー ムーア
インド人の乳母アーヤ 牧師のクロウフォードさん
ミッセルスウェイトサイトのお屋敷に住むアーチボルト・クレイヴン氏
メイド頭のメドロックさん 医者のクレイヴン先生 看護婦