人生百年 有為自然

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有為自然 214    「みのたけのおとど」のおはなし

 

   「みのたけのおとど」のおはなし

 

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ニュースを見ていて、浮かんだ言葉。

「どんだけ ~ 」「みのたけ ~ 」「みのたけのおとど」 …

 

高校進学率が全国的に70%を越えたころ、高校に進学しました。

私の卒業した中学校は、同級生の半数が高校に進学しませんでした。

しないというより、できなかったのだと思います。

貧しい地域だった、つまり経済的な原因です。

 

父が給料生活者だったので、私は県都の高校に進学できました。

下宿して高校に通えるというのは、きわめてぜいたくな話です。

 

地方の貧乏県。

「国公立の大学」に進学するために、みんなよく勉強しました。

地元には大学がほとんどなく、大都市圏の大学に進学するしかなかったからです。

都市部に進学すると、親の仕送りが大変です。

「8時間授業 + 家庭学習5時間」も、

多くの保護者・生徒は異常に感じませんでした。

高校がまるごと「予備校」の役割を担っていたのです。

 

なかでも離島出身の子は、よく勉強していました。

下宿して勉強させるための、親の仕送りのことを考えると … 。

彼らは必死に勉強しました。

 

東京育ちの「みのたけのおとど

地方のこと、離島の人々、低所得者の気持ちなど、

全くわからないのだろうなと思います。

 

テレビでやっていました。

「モンカダイジン自身が、ダイジンという『みのたけ』にあっていない」という発言。

なるほど、そうか。

不適切な人が、ダイジンになっているのか、と。

 

しかし、彼はエライ。

この制度がいかなるものかを世の中に知らしめ、導入を延期させたのですから。

この制度だったら、自分はダメだったな … 。

 

それにしてもメディアの体たらくはひどすぎますね。

この制度の重大性を、「みのたけのおとど」の発言があるまで、

報道しなかったわけですから。

地域、所得によって、子どもたちを差別する制度 !!

メディアは、「ソンタク」で麻痺しきっているのでは … 。

 

小三治さんの独演会に行って、

彼の歯に衣をきせぬ語りに刺激されてしまいました(笑)

すぐ影響を受けてしまう人間です。

独演会のことは、そのうちに。

 

* ちなみに「おとど」とは「大臣」のことです。