「みのたけのおとど」のおはなし
ニュースを見ていて、浮かんだ言葉。
「どんだけ ~ 」「みのたけ ~ 」「みのたけのおとど」 …
高校進学率が全国的に70%を越えたころ、高校に進学しました。
私の卒業した中学校は、同級生の半数が高校に進学しませんでした。
しないというより、できなかったのだと思います。
貧しい地域だった、つまり経済的な原因です。
父が給料生活者だったので、私は県都の高校に進学できました。
下宿して高校に通えるというのは、きわめてぜいたくな話です。
地方の貧乏県。
「国公立の大学」に進学するために、みんなよく勉強しました。
地元には大学がほとんどなく、大都市圏の大学に進学するしかなかったからです。
都市部に進学すると、親の仕送りが大変です。
「8時間授業 + 家庭学習5時間」も、
多くの保護者・生徒は異常に感じませんでした。
高校がまるごと「予備校」の役割を担っていたのです。
なかでも離島出身の子は、よく勉強していました。
下宿して勉強させるための、親の仕送りのことを考えると … 。
彼らは必死に勉強しました。
東京育ちの「みのたけのおとど」。
地方のこと、離島の人々、低所得者の気持ちなど、
全くわからないのだろうなと思います。
テレビでやっていました。
「モンカダイジン自身が、ダイジンという『みのたけ』にあっていない」という発言。
なるほど、そうか。
不適切な人が、ダイジンになっているのか、と。
しかし、彼はエライ。
この制度がいかなるものかを世の中に知らしめ、導入を延期させたのですから。
この制度だったら、自分はダメだったな … 。
それにしてもメディアの体たらくはひどすぎますね。
この制度の重大性を、「みのたけのおとど」の発言があるまで、
報道しなかったわけですから。
地域、所得によって、子どもたちを差別する制度 !!
メディアは、「ソンタク」で麻痺しきっているのでは … 。
小三治さんの独演会に行って、
彼の歯に衣をきせぬ語りに刺激されてしまいました(笑)。
すぐ影響を受けてしまう人間です。
独演会のことは、そのうちに。
* ちなみに「おとど」とは「大臣」のことです。