「 この先生は、しゃべりすぎだ !! 」
ドイツとイギリスの学校を、視察・見学したことがあります。
わずか数日のことですから、ほんの一部を覗いたにすぎません。
一番強烈な印象を受けたのは、1クラスの生徒数が少ないことです。
十数人。
いくつかの学校を見学しましたが、多い所で20人程度です。
ドイツの高校での「物理」の授業。
12~13人。
生徒一人一人が、発表する授業。
教師がコメントします。
ところが、私たちを案内したキョーイクギョセー関係者が、
「この教師は、しゃべりすぎだ。
もっと生徒に話させるべきだ」と、怒りながら私たちに説明しました。
「エーッ、これでしゃべりすぎ?」と、驚いたことを覚えています。
同じ高校の「英語」の授業。
教師による文法や解釈などの説明はありません。
英語教材の「アリとキリギリス」。
アリとキリギリス、それぞれの生き方をどう思うか、と英語で討論させていました。
「発表」や「討論」の授業、少人数だからできるのです。
現在、メディアで取り上げられている、「教師間の暴力・いじめ」問題に戻ります。
以前のブログで、「異を唱えるキョーシ」が少なくなったたこと、
「コーチョー・フクコーチョー・キョートー・ソーカツキョーユ・キョーユ・コーシ」などの「ピラミッド社会」に、学校がなってしまったこと、
キョーシのダンケツケンが弱くなったことなどをあげました。
メディアでは、「キョーシの多忙」も指摘しています。
多忙の原因には、上からの「研修」や、上にあげる「報告」の多さ。
そして、1クラスの生徒数が多いこと。
生徒数が多いと、採点や提出物チェックにも時間を要します。
「キョーシの多忙」を改善し、
一人一人の生徒とじっくり向き合う時間を確保するには、
欧米並みに1クラスの生徒数を20人以下程度に減らすことだと思います。
ドイツとイギリスの学校の視察・見学のあと、
上部への報告書に「1クラスの生徒数を減らすこと」の重要性を書きました。
もちろん、ヒラのレポートなど問題にされません。
だからウン十年たっても、今の状況があるのでしょう(笑)。