人生百年 有為自然

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有為自然 222    「 この先生は、しゃべりすぎだ !! 」  ドイツの学校の話

 

 「 この先生は、しゃべりすぎだ !! 」

 

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ドイツイギリスの学校を、視察・見学したことがあります。

わずか数日のことですから、ほんの一部を覗いたにすぎません。

 

一番強烈な印象を受けたのは、1クラスの生徒数が少ないことです。

十数人。

いくつかの学校を見学しましたが、多い所で20人程度です。

 

ドイツの高校での「物理」の授業。

12~13人。

生徒一人一人が、発表する授業

教師がコメントします。

ところが、私たちを案内したキョーイクギョセー関係者が、

「この教師は、しゃべりすぎだ。

もっと生徒に話させるべきだ」と、怒りながら私たちに説明しました。

「エーッ、これでしゃべりすぎ?」と、驚いたことを覚えています。

 

同じ高校の「英語」の授業。

教師による文法や解釈などの説明はありません。

英語教材の「アリとキリギリス」

アリとキリギリス、それぞれの生き方をどう思うか、と英語で討論させていました。

 

「発表」「討論」の授業、少人数だからできるのです。

 

現在、メディアで取り上げられている、「教師間の暴力・いじめ」問題に戻ります。

 

以前のブログで、「異を唱えるキョーシ」が少なくなったたこと、

「コーチョー・フクコーチョー・キョートー・ソーカツキョーユ・キョーユ・コーシ」などの「ピラミッド社会」に、学校がなってしまったこと、

キョーシのダンケツケンが弱くなったことなどをあげました。

 

メディアでは、「キョーシの多忙」も指摘しています。

多忙の原因には、上からの「研修」や、上にあげる「報告」の多さ。

そして、1クラスの生徒数が多いこと。

生徒数が多いと、採点や提出物チェックにも時間を要します。

 

「キョーシの多忙」を改善し、

一人一人の生徒とじっくり向き合う時間を確保するには、

欧米並みに1クラスの生徒数を20人以下程度に減らすことだと思います。

 

ドイツとイギリスの学校の視察・見学のあと、

上部への報告書に「1クラスの生徒数を減らすこと」の重要性を書きました。

もちろん、ヒラのレポートなど問題にされません。

だからウン十年たっても、今の状況があるのでしょう(笑)