「王様は裸だ!」と言うことのできる人間は 困る ?
「こんなコクミン」にしたのは、キョーイク。
大学ではキョーイクガッカに属し、
センゼンのキョーイクについても学びました。
センゼンの体制を支えたキョーイクの特徴は、
「キョーカショ」・「キョーシ」・「キョーイクギョーセー」の統制。
「キョーシ」について、現在のキョーイクを考えてみます。
無知で、従順なコクミンは、
「無知で従順なキョーシ」たちによってつくられるのです。
キョーシ自身が、疑問をいだかない。
そして、本当のことを知らない。
知っていたとしても教えない。
膨大な「受験知識」の詰込みに専念する。
「いい学校」に送り出すことが、優秀なキョーシ。
「無知で従順なキョーシ」を生み出すのは、簡単です。
キョーシを忙しい状態におき、ものを考えさせないようにする。
ものを知る時間を奪う。
そのためには、1クラスの生徒が多い方がよい。
上への報告や、上からの研修づけにする。
生徒たちの「学力テスト」の成績をあげることで、
キョーシをランクづけし、評価する。
コーチョー・フクコーチョー・キョートー・ソーカツキョーユなどへの、
出世競争にかりたてる。
もの言うキョーシ、異をとなえるキョーシをなくす。
クミアイをつぶす、ないしは圧倒的少数にする。
「王様は裸だ!!」と言えないキョーシが、
「王様は裸だ!!」と言える人間に育てることが、できるわけがない。
二日連続で朝から、ネガティブな話をしてしまいました。
キョーシたちが、自由でのびのびとしたキョーイクをできる、
そんなガッコーでこそ、生徒たちの個性をのばすことができると思っています。
そして、よりよい社会をきずいていく市民に育てることができるでしょう。
教えるとは、ともに希望を語ること、
学ぶとは、誠実を胸に刻むこと。 ― ルイ・アラゴン ―
好きな言葉です。
キョーシが「ともに希望を語る」、そんなガッコーであってほしい。