本人が 人生最後のドラマを演じる お手伝い
恩師を偲ぶ会で、ウン十年ぶりに会った後輩。
僧侶をしています。
彼は自分のお寺で本業にたずさわりながら、
終末医療に関わっているとのことでした。
そして、宗派関係者、医者、看護師さん相手の講演にも飛び回っています。
終末医療の現場の、家族、医者、看護師さんたちに、
「本人が人生最後のドラマを演じる、
そのお手伝いする気持ちで接してあげてください」と
話しているそうです。
その言葉にとても考えさせられました。
ケーサツから電話があり、
血縁でないギオバの面倒をみたときは、ただただ無心にやっていました。
なぜ、そこまでやるのか、と聞かれたら、
「そこに一人の孤独な高齢者がいるから」と答えるしかなかったかもしれません。
いま、私と同じく子どもがいない独居の年配の方に、ときどき電話をしています。
その方のお住まいは千キロ以上離れたところです。
私にできることは、ときどき電話し、お話するぐらいしかありません。
「認知症の母の見舞いに帰省した時に、またお会いしましょう。
100歳までは、お互いに元気に生きましょう」と話しています。
以前より、電話から笑い声が聞こえるようになりました。