人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然265    1年〇組で ジゴクを味わった  話(4)

 

   1年〇組で ジゴクを味わった  話(4)

 

f:id:uwisizen:20191221092525j:plain

 

「1年〇組 嫌われセンセー」の話。

 

彼は、初めてクラス担任をしたとき、

生徒たちの要望にこたえて、夏休みにクラス独自の合宿を計画しました。

ガクネンシュニンの反対にあい、もがきながら準備をすすめます。

 

ところが、クラスのセートの一人から、

「いいかげんなんだよなあ」と軽口をたたかれたことに、逆上してしまいました。

「何だとぉ~」

そのセートにブチ切れてしまったのです。

 

どうみても、キョーシとしてダメです。

彼はまだ、ジュキョーの観念が強かった。

「ものの言い方」「礼儀」ってものがあるだろう、と。

ジョシだけのコーコーでしたから、乱暴な言葉使いをする子もいました。

セートの言葉にカチンときたのです。

 

衝突して以降、クラスが3つに分かれます。

彼に敵対するグループ、中間派、おとなしいグループ

セートの大半が、敵対するグループの顔色を見ます。

クラスの雰囲気は、生徒にとっても担任にとっても最悪な状態になりました。

 

彼は、毎朝、自分のクラスに行くのがつらかった。

登校拒否の生徒の気分です。

朝ホームルームに行って、何を話してもシラーッとしている。

笑いが消えたクラス。

1学年が終わる3学期の終業式の日まで、ジゴクだったというのです。

 

キョーシをやめたいとまで思いました。

長い髪をバッサリ切り、ボーズ頭に近い状態に。

 

救いは、ジュギョーに熱心だったこと。

他のクラスでは信頼され、ジュギョーではけっこう人気があったのです。

 

3学期の終業式の日。

一人住まいのアパートに戻りました。

そのとき、「これでやっと1年〇組から、解放された!!」と、

心の底から安堵したそうです。