あなた、往く人 私、少し遅れて往く人 …
昨日のブログの( )の解答は、「胸」です。
お二人から「こころ」という答がありました。
正解に近いと思います。
「自分の(胸)を押さえました」です。
さて私は、神も仏も信じていません。
自宅の神棚にお供えをあげては、礼と拍手をしています。
さて、昨日の『ミトルヒト』のつづきです。
「私、あなたと一緒になってよかった」
「先生、私まだ生きていていいんですね」
「人生いろいろなことがあったけど、
生まれてきてよかった、生きてきてよかった」
「先生、お浄土の門を入って左側の白いベンチで、私待ってるから」
「わかった。左側の白いベンチね。そこで待ってるのね」
「僕が生まれて、一年後に君が生まれてくれて、そして二人出遭ったよね。
君が生まれて今日まで生きてくれて、本当にありがとう、
それだけは言っておくよ」
僧侶である著者が、なぜかくも終末期の医療現場に関わるのか、
本の最後の方になってわかりました。
ネタバレになって、申し訳ないのですが、
彼が子どもの時、大病をして寝ているとき、
「十五歳までしか生きることが出来ない」と医者が両親に語るのを、
ふすま越しに聞いたことがあったのです。
その時以来の少年期・青年期。
彼自身に、「暗い体験」があったとわかりました。
詳しくは、『ミトルヒト』を手にしてみてください。
次は、最後のページに書かれた言葉。
あなた、往く人
わたし、少し遅れて往く人
ともに浄土へ還る人
う~ん、なるほど。
しかし、ムシンロンシャ・ムブツロンシャの私は、どうなるのでしょう(笑)。