人生百年 有為自然

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有為自然 318   エーッ!!  何で このヒョーカなんだ   話(16)

 エーッ!!  何で このヒョーカなんだ   話(16)

 

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Kセンセーがキョーシになってから、

「キューリョーに連動するヒョーカ制度」が初めて導入された。

 

ある日、ヒョーカが記入された紙を、フクコーチョーから渡された。

Kセンセーは、不愉快な気分になった、と。

「エーッ !! 何でオレが、このヒョーカなんだ 」

 

毎日、早朝出勤、残業、持ち帰り、土日休日のサービス出勤 … 。

誠心誠意、がんばってきた。

それは、セートや同僚も認めるだろう。

「心の底から、プライドを傷つけられた」と。

 

Kセンセーが、退職する数年前、

キョーシの世界にも「セイセキシュギ賃金」が導入されたのである。

コーチョーが、キョーシ一人一人に、

例えば、

S(特)・A(優)・B(良)・C(可)・D(不可)などのヒョーカをつける。

別な言い方をすれば、特上・松・竹・梅 … 。

 

彼は「カリスマキョーシ」ではない。

セートを有名大学に、合格させてもいない。

顧問部活で、県大会インターハイなどで優秀な成績を上げるなどは無縁なこと。

ジュギョーには真剣に取り組んでいる。

セートシドーなどでも、がんばった。

コーチョーだろうが誰だろうが、言うべきことははっきり言ってきた。

 

自問自答していくと、

いくら頑張っているといっても、「仕方ないか … 」となってくる。

どうせ高いヒョーカがつくのは、ソーカツキョーユクラスの、誰と誰と誰 … 。

 

ヒョーカにもとづき、キューリョーに差がつけられるようになった。

それまで、管理職以外のヒラキョーシは、

年齢・勤務年数によって、自動的にキューリョーが決まっていた。

だからキョーシ同士、お互いにキューリョー表を見せ合うことも普通だったのである。

 

ところが、一転。

自分のヒョーカや、キューリョー表を、他のキョーシに見せなくなった。

「SやAのヒョーカをもらったのは、誰 ?」と考えるが、絶対に口にはしない。

 

新しいキューリョー制度が導入されたときに、

いったん全員のキューリョーが下げられた。

そして、S・Aのヒョーカのキョーシには、高いキューリョー。

結局、B・C・Dのキューリョーを下げた分から、支払われるのである。

 

すでにキョーシ世界は、「コーチョー・キョートー・ヒラ」という3段階の体制から、

「コーチョー・フクコーチョー・キョートー・ソーカツキョーユ・ヒラ」へと変更。

さらに、ヒセーキのリンニン・ヒジョウキンもいる。

 

「セーセキシュギ賃金は、

ほんの一部のキョーシに満足感を与えるかもしれない。

大多数のヒラは、プライドを傷つけられ、

ヒョーカへの <諦め> を植えつけられるだけだ。

この制度は、キョーシの間にスキマをつくり、チームワークを乱すものだ」

と、Kセンセーは言っていた。

 

もともとキョーシは、

高いキューリョーをもらうために働いているわけではないでしょう。

カネモーケに最も遠い職業だと思いませんか。

 

キョーシの「やる気」「元気」は、おカネで引きだせるものでしょうか ?

 

皆さんは、キョーシの「やる気」「元気」を生み出すのは、何だと思われますか ?

 

そう言えば、今日は「チョコの日」

退職して心安らかになったジジイは、私だけではないだろう(笑)。