センセー 何とかしてよ !! 話(22)
タバコのことになったら、Kセンセーは話しつづけます。
止まりません。
セートの喫煙は、ダンシばかりではなかった。
ジョシもひどい。
あるとき、ジョシセートたちから一斉に言われた。
「センセー、何とかしてよ。
制服がタバコ臭くなるんだから~」
喫煙ジョシセートが、トイレの個室を喫煙のために占領するのである。
個室は煙がもうもう。
臭くてたまらない。
しかも、非喫煙のセートの制服にまで臭いがつく。
社会正義が貫かれなければならないガッコーというところで、
堂々と不正・不法がまかりとおっている。
どっかのクニのコッカイ・ナイカク・サイバンショ・ケンサツチョーなどと同じ? (笑)
ガッコー・キョーシは、何も有効な手を打たない。
ガッコー不信を強めるだけだ。
これでいいのか。
Kセンセーは、他の同じようなコーコーからすごい情報を得た。
そのコーコーでは、
「すべての休み時間に、コーナイのすべてのトイレの前にキョーシが立つ」ことで
セートの「校内禁煙」を実現できたと。
コーナイ、少なくともトイレでの喫煙をできないように「封じ込めた」のである。
まだセートシドー担当ではなかったので、
ショクインカイギに「キツエン対策委員会」を提案した。
委員会を立ち上げるや、他校のやり方をそのまま方針にした。
喫煙が深刻な状況だったので、ショクインから反対する声は上がらなかった。
全キョーシのジュギョーの時間割を見て、「トイレ前立ち番表」を作成。
ジュギョーのない時間帯の休み時間に、
キョーシたちが交代で、すべてのトイレの入り口に立つ。
ジョシセートからは、歓迎の声があがった。
トイレ前に立っていると、ジョシからもダンシからも、
「センセー、お疲れ様」とか
「寒い中、ありがとうございます」という声をかけられた。
それほど、非喫煙セートも被害を受けていたのである。
3年間つづけたことで、喫煙セートたちはすべて卒業していった。
ガッコーは、ウソのように生まれ変わった。
ガッコーにようやく社会正義が実現されたのである。
これは、30年以上前の話。
現在の50代が、コーコーセーだったころのこと。
今ほど、社会的に禁煙が問題になっていませんでしたね、あの頃は。
新型コロナウィルスの「封じ込め」の報道に刺激されて、
Kセンセーは話したくなったのでしょう。
皆さん、こんなコーコーがあったなんて、信じられますか ?