酒さえ飲まなきゃ 良い …
ちょっと話題が変わります。
私には第一反抗期がなかった。
大人しい子どもでした。
しかし、中学時代から芽生えた父との対立。
第二反抗期は、すさまじいものに変わりました。
私が実家に帰ると、いつも父と口論。
母は嘆いていました。
帰省した時、父がたまたま出張中。
母が「静かな夜だね」とつぶやいたのを覚えています。
もし、自分に子どもが生まれるとしたら、
「男の子は絶対に嫌だ」と思っていました。
父と自分の関係が再現する … と思ったからです。
小さい頃は、父のことを尊敬していました。
頭がよく、スポーツ万能、絵もうまい、
竹細工・大工仕事もできる、農作業も得意、
顔立ちもよければ、碁だって強い。
自分にないものばかりです。
「オレたちは、何でオヤジに似なかったのだろう」と、兄弟で話していました。
大欠点はというと、「酒」。
「酒さえ飲まなきゃ、良いオヤジ」だったのです。
父が亡くなったとき、「あれだけ飲めば … 」と思ったものです。
酒癖が悪い人間とつき合うのは、もう勘弁。
しかし、父の口癖は … 。
義を見て為さざるは、勇なきなり。(孔子)
為せば成る、為さねばならぬ、何事も。
成らぬというは、人の為さぬなりけり。(上杉鷹山)
だから、自分の正義感や行動力は、父譲り。
上の者に対してもケンカする。
激しい気性も。
ブログを綴るまで、長いこと父のことを思い出しませんでした。
「人間は二度死ぬ。一度は肉体的に。二度目は人々の記憶から消えることで」
私の死まで、父も、私の記憶のなか生き続けることでしょう。
「お前には絶対負けない。
なぜか。
お前には体力がないから」
悔しいけど、振り返ってみると、やはりそうでした。
でも、父より勝っていることはいくらでもあると、内心思っています(笑)。
ここに綴った以上、「内心」ではありませんね(笑)。