自分で感動もしないことを しゃべるな 話(23)
Kセンセーは、
喫煙セートを追いかけることだけやっていたわけではありません。
彼が一番力を入れたのは、もちろんジュギョー。
彼に語ってもらいます。
ジュギョーの目標は、3つだった。
徹底的に「わかるジュギョー」
「知的におもしろいジュギョー」
「人生を生きていく上で、ためになるジュギョー」。
マイナスからのスタート。
毎晩、遅くまで勉強した。
まるで「受験勉強」である。
幸か不幸か、勤めたコーコーは、ジュケンコーではなかった。
コーコー入試の学力が、まん中ぐらい、あるいは底辺、そんなコーコーばかり。
彼が担当するカモクを、大学の受験科目にするセートもほとんどいなかった。
つまらないジュギョーをすると、見向きもされない。
私語が充満する。
シャカイカ教育の本に出てきた言葉。
「自分で感動もしないことを、しゃべるな!!
キョーシがつまらないと思っていたら、セートはもっとつまらない」
まさに、そのとおり。
自分のコーコー時代みたいな、面白くなく、意味のないジュギョーはしたくない。
ところが、勉強しても勉強しても、
「面白い」「感動した」と言えるジュギョーにならないのだ。
他の教科の若い同僚たちは、不思議がっていた。
何でそんなに、夜遅くまで勉強するの ? と。
英語や数学は、セートとの間に絶対的な力の差がある。
シャカイカは違うのである。
あるとき、悩んでいると、先輩のキョーシから言われた。
「君は、ジュギョーに自信がないでしょう。
クラス担任、セートシドー、部活シドーなどで、どんなに頑張っても、
ジュギョーに自信がなかったら、キョーシはセートに信頼されない」と。
Kセンセーは、退職するまで、ジュギョーでの悪戦苦闘がつづきます。
今の学校のセンセー方は、多忙のためジュギョー準備に専念できないと聞きます。
クニやキョーイクギョーセーは、上から余計な仕事を押しつけるばかり。
もっとキョーシたちに、
ジュギョーの教材研究の時間を保障すべきだと思っています。
皆さんは、どう思われますか。