何だとぉ 外に出ろ !! 話(24)
Kセンセーが勤めた3校目のコーコーは、
市内20校ほどの公立コーコーの中で、ニューシ学力がほぼ最下位でした。
学習シドーでも、生活シドーでも、大変なことが多い。
世間では「テーヘンコー」、
キョーインの間では「カダイシューチューコー」と呼んでいたそうです。
このブログでは、いろんな意味で「大変なコーコー」ということにします。
Kセンセーは、語り始めました。
転勤して初めてのジュギョー。
自己紹介をしても、誰も聞いていない。
ワーワーとしゃべっている。
注意しても前を向かない。
噂には聞いてはいたが … 。
こりゃ、ダメだ。
すぐに授業に切り替えた。
何度かジュギョーをした。
いつも一番後ろの席で、寝ているセートがいた。
「おい、起きろ。
寝ていると単位をとれなくて、進級できなくなるぞ」と注意した。
あとで聞いたら、そのセートは留年していたのだ。
そのセートが、毎回、授業の始めからずっと寝ているので注意した。
すると「つまんねぇんだよ」とぬかした。
「何だとー、外に出ろ」と、セートの胸倉をつかんだ。
ところが、セートの力が強かった。
引きずり出せなかったのだ。
さらに、周りの男子セートたちが、キョーシである自分と、相手のセートを、
それぞれ後ろから羽交い絞めにした。
セートが手を出してしまったら、退学になってしまう。
それを心配したセートたちが手を出させないようにしたのだ。
相手のセートは「やるか」と言わんばかりに、すごい形相で睨んでいる。
そもそもキョーシになる時、
コーコー時代に番長をしていた従弟から言われた言葉。
「兄ちゃん、ぜったいセートに負けたらダメだよ。
負け犬になったら、セートは従わなくなるからね」
引くに引けない状態になってしまった。
内心、どうしようかと思った。
もともとスポーツも不得意で、体力もない。
それにもかかわらず気性だけは激しく、喧嘩っ早い。
皆さん、このあとどうなったと思いますか ?
今だと、こんなことをしたらダメですね。
スマホで撮影されて拡散され、
キョーイクイインカイに呼ばれて処分ということになってしまいますね。