軍配は どちらに上がった ? 話(25)
前回のつづき。
つかみあい、一触即発となったKセンセーとセート。
止めようとするセートたちが、それぞれを後ろから羽交い絞めにした。
Kセンセーは、語ります。
ちょうどその時、廊下を体育の〇〇センセーが通りかかった。
○○センセーが、「おい、何をしているんだ」とセートを連れ出してくれた。
自分はそのままジュギョーをつづけ、事なきを得た。
もしあのとき、体育のセンセーが通りかからなかったら、
周りの男子セートたちが止めてくれなかったら、
負けイヌになっていたら … 、と思うとゾッとする。
両者のぶつかり合いを見ていたセートたちは、しっかり見た。
Kセンセーは「負けないキョーシ」だと。
でも、強そうではない。
通りかかった○○センセーと、
止めてくれたセートたち、
そして「セートに絶対に負けるな」と教えてくれた元番長の従弟に、大感謝である。
従弟は、こう話してくれた。
「自分のコーコー時代、キョーシたちが、
授業中に自分が寝ていても、注意できなかった。
他のセートに対しては注意する。
セートたちはそれを見ていたので、そのキョーシのことを信用していなかった」と。
対決に負けなかったからといって、ジュギョーがうまくいくほど甘くはない。
彼らは、いっこうにジュギョーに乗ってこなかった。
さて皆さん、Kセンセーは次にどういう手を打ったと思われますか ?