人生百年 有為自然

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有為自然 337   それって おどしじゃない ?   話(26)

   それって おどしじゃない ?  話(26)

 

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「大変なコーコー」でのジュギョーについて、

Kセンセーは、語りつづけます。

 

セートたちは、チューガッコーでの学力が非常に低い。

だとしたら、どうするか。

 

何を教えるか、テーマを徹底的にしぼる。 内容の精選。

授業プリント1枚にポイントをまとめる。 一紙入魂。

プリントには、要点の設問、カット、エピソードなどを入れる。

板書事項を、思い切って少なくする。

毎時間、大型テレビを台車に乗せて教室まで運び、映像を見せる。

当時は、ブラウン管テレビだった。

 

キョーイク実践の研究会で、

大学教授元都立コーコーのセンセーから、ユニークな方法を教えてもらった。

 

「大変なコーコーに勤務していたとき、

毎時間の授業のあと、セートたちからノートを回収した。

セートには、ちゃんとノートをとっているかどうかを、成績に入れると告げた。

すると、セートたちは、とたんに板書をとるようになった。

最後に一言、ジュギョーの感想も書かせた。

それを読んだ後、彼ら一人一人にコメントを書いて返した」と。

 

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「これだ !!」と思った。

つまるところ、「ノートをとらないと点をやらないぞ」と脅しているわけだ。

 

セートはノートをとるようになった。

ジュギョーをやりやすくなったし、感想を読むことでセートの反応もわかる。

一石二鳥である。

毎日、120~160人のノートをチェックしなければならず、大変だった。

 

セートのなかには「ねむい」「つまらない」としか書かない者もいた。

しかし、Kセンセーもセートの多くも、

次第に感想のやり取りが楽しくなった。

 

他のシャカイカの同僚たちも、その方式を真似た。

退職してから飲んだときに、元同僚から「あの方法はよかった」と感謝された。

 

こんな話は、モンカショーの官僚たちも、ケンキョーイも知らないだろう。

キョーシ同士が経験を学び合うことがいかに大事か、彼らにはわからない。

上からキョーシたちに余計な仕事を課すだけだ。

 

この「ノート」の話を聞いていて、ブログも同じだと感じました。

書いた記事をめぐって、コメントのやり取りをしていますよね。