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有為自然 342  ペンキ塗りのはなし 聞いたことある ?   話(29)

  ペンキ塗りのはなし 聞いたことある ?  話(29)

 

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Kセンセーは、「荒れたガッコー」をよくする方法を思いつきました。

彼に語ってもらいます。

 

セートたちが登校してきて、まず校舎に入るのは昇降口である。

クツバコは、センセーたちの力で修理した。

しかし、壁は落書きだらけ、クツで蹴りを入れた跡だらけである。

 

昇降口の壁に、ペンキを塗って明るくしよう。

最初は、一人で始めた。

放課後、塗っていると、セートが立ち止まって話しかける。

 

「そうだ、一緒にペンキ塗りをしてくれるセートを募ろう」

 

ジュギョーで話した。

「センセーと一緒にペンキ塗りをする人はいないか。

ガッコーをきれいにしよう。

ペンキ塗りの同好会をつくろう」と。

 

すると数人のセートが出てきた。

なかには、身長が180センチを優に超える巨漢のセートもいた。

力士のような体型だが、実におとなしい。

 

セートたちと一緒にペンキ塗りを始めた。

その前をゾロゾロ、セートたちが帰っていく。

いろんなセートが声をかける。

「センセー、何してんの ?」

「見ればわかるだろう。 同好会に入らないか ?」

 

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ペンキ代、刷毛代は、どうした ?

センセーたちに、カンパをお願いした。

だんだん塗っていき、ペンキがなくなるたびにカンパを募るのである。

センセーたちも気前よく、カンパしてくれた。

そのうち、コーチョーに相談したり、PTAにも協力をお願いした。

 

塗る場所は、次々に移ってていく。

昇降口が終わると、セートたちが所属する学年の教室のローカの壁へ。

 

次第に、壁への落書がなくなっていった。

セートがペンキ塗りした壁に、落書きしたり、蹴りを入れる。

セートたちはそこまでしない。

やっぱり気持ちは伝わるのだ。

 

ところで皆さん、

この「ペンキ塗り同好会」の名前を、何と名づけたでしょう ?

これを当てることができたら、すごい !!

 

ヒントは、「ペンキ塗りの商売」「本の題名」の合体。

ここまで書くと、わかってしまうか … 。