「最後のジュギョー」が なくなった ? 話(33)
Kセンセーは、3月のこの時期にいつも何をしていたか ?
Kセンセーが、思い出したことを語ります。
まず、ソツギョーシキ。
そして、コーコーニューシ後のゴーカクハッピョー。
ゴーカクシャセツメーカイ。
キマツシケンに採点、そしてセーセキ処理。
最後のジュギョー。
テスト後のセートたちには、「終わった感」が充満している。
授業に集中する気持ちは薄れている。
そこで、いつも『木を植えた男』(アニメ)のビデオを見せていた。
黙々とやりつづけることの素晴らしさを伝えたかったのだ。
テスト後のジュギョー時間を確保するために、
他のセンセーたちからも、ジュギョー時間をもらっていた。
喜んで提供してくれるキョーシが多かった。
テストが終わっているので、ジュギョーをしにくいからだ。
しかし、テストや成績に関係なく、
自由なジュギョーをやれたので楽しく貴重な時間だった。
この1年間、どんな気持ちでジュギョーをしてきたかも話した。
1年間の締めくくりとして「ジュギョーアンケート」も実施。
そして集計する。
シューギョーシキまでに、セートに私物を全て持ち帰らせた。
1週間ぐらい前から、持ち帰るように言い続ける。
シューギョーシキの日には、キョーシツの中はスッカラカンになるはずだった。
セート全員が下校した後、チェックして回る。
置きっぱなしの私物を片づける。
イッセーキューコーの現場にいたとしたら、
一番のショックは、「最後のジュギョー」ができないことだろう。
そして、担当クラスの生徒たちに「シューギョーシキの日」にお別れできないこと。
突然の「中断」に見舞われた、セートとセンセー方の気持ちを考えると … 。
今ごろ、新しい学年のクラス担任たちともに、
次年度のクラス編成をし、準備を始めていた。
「Kセンセーのはなし」の次回のテーマは、
「キョーシのボーリョク」の予定です。
341~350 記事一覧
341 春休みに、キョーシツの落書きを消す「ペンキ塗り」をしていた。 話(30)
342 セートと「ペンキ塗り」の同好会をつくった。 話(31)
343 同好会の名は「夢を塗る塗装屋」、つまり「塗夢装屋倶楽部」 話(32)
344 トクベツシドーを受けたセートも引き入れる。「鬼平」と同じか。 話(33)
345 「ニャンコ ニャンコ … ♫」の歌が「ジジイ ジジイ … ♫ 」に聞える。
346 廃校や つわものどもが 夢のあと 話(34)
347 KuTooって、どう思いますか ?
348 ムカンキャクジアイは 意味がないのか ?
349 ナゴヤコーサイに、やっと良心の灯がともる。セーボーリョク、ユーザイ判決。
350 3月の今ごろ、ソツギョーシキ、最後のジュギョー … 話(36)