いつもビリだったのに 〇〇部のコモンとは … 話(39)
新学期が始まるときのことを、
Kセンセーに、語ってもらいます。
新学期に向けて、新たに仕事の分担が決まる。
クラス担任か副担任。
分掌(キョーム・シンロ・セートシドーなど)。
ブカツコモン。
ブカツコモンが大変だった。
運動神経が鈍い、スポーツ駄目人間である。
それでも、引き受けなければならない。
新採用で、初めて赴任したジョシコー。
中途の異動で去ったキョーシが、テニス部だった。
後任なので、テニス部のコモンを引き継ぐことに。
ジャージとラケットを買いに行った。
素振りもやってみた。
でも、まるで楽しくない。
しばらくして、練習に参加することをやめた。
キョーザイ研究、ジュギョー準備の方に追われたからである。
しかし、他校での練習試合などには引率で出かけた。
困るのは、試合が終わるたびに
セートから「お願いします」と言われることである。
他のコーコーの顧問たちは、いろいろ指導している。
こちらは、何も言いようがない。
「いつもより、少し元気がなかったんじゃない。次は、頑張って」
「なにも知らないぼくが見ていても、なかなかよかったよ。この調子で、頑張って」
この程度なのである。
しかし、カノジョたちは笑顔で受け止めてくれた。
気持ちのよいセートたちだった。
それにしても、テニス部のコモンはつらかった。
まず炎天下のテニスコートである。
じっとコートを見続けるだけ。
一球一球の打ち返しに時間がかかる。
とにかく長く感じた。
テニス部のコモンは、最初の1年半でやめることができた。
キョーシをやめるまで、いろいろなコモンを経験した。
土日出勤などで負担の大きい運動部は、必ずもたなければならないのだ。
遍歴したブカツをあげてみる。
テニス 剣道 卓球 水泳 ハンドボール バレーボール 陸上 …
運動会でいつもビリだった自分が、陸上部のコモン。
何ともおかしい。
もちろん、サブのコモンである。
文化部のコモンも受け持った。
レキシケンキュー シンブン テツドーケンキュー ミンゾクゲーノー
塗夢装屋倶楽部(トムソーヤクラブ) …
楽しかったのは、中学時代に経験のある剣道部と
自分でつくった塗夢装屋倶楽部だった。