一度も ヒ〇〇したことないんだって ? 話(46)
セーキョーイクの締めくくりです。
ニュータイプ校に改編されたあと、
課題学習を柱にした科目を、キョーシがそれぞれつくらなければならなくなった。
テーマは自由である。
セーキョーイクも柱の一つにした科目をつくった。
ホゴシャのジュギョー参観があった。
教室の後方で見ていた母親たち。
終了後、「どう感じられましたか」と話しかけた。
「ここまでやるのかと、驚きました。
でも、必要なことだと思います」と返って来た。
ホゴシャに歓迎されたのである。
セーのことについて、セートたちと自由に話せるようになった。
あるジョシセートが、
「センセー、数えきれないくらいセーコーした。
一度もヒニンをしたことない。
だけどニンシンしたことないよ」と言った。
「人間の身体の構造は、ニンシンしやすいようにできている。
これからはヒニンしなきゃだめだよ」と話した。
彼らがソツギョーした年の夏休み、田舎へ帰省していた。
「センセー、〇〇ちゃんが突然死した」と連絡が入った。
朝、起きてこないので、
母親が2階に上がったら亡くなっていたというのである。
田舎から帰ってきた時に、葬式は終わっていた。
セートシドーで散々、苦労したセートだった。
茶髪に化粧。
ソツギョーまでに返しそこなったジュギョープリントの中に、
彼女の感想が書かれたものが残っていた。
セーキョーイクのことではない。
真面目なことが書かれていた。
それを持ってご自宅にうかがい、お渡しし、
線香をあげさせてもらった。
今でも、彼女の笑顔を思い出す。
生きていたら、アラフィフだろうか。
忘れられないセートの一人である。
ところでショウガイジたちが、
セー被害に遭わないためになされたセーキョーイク。
ギインがガッコー現場に乗り込んだ。
キョーイクイインカイは、それを容認した。
ギインは、裁判でさばかれた。
しかし、ゲンバのセーキョーイクを委縮させ、破壊した。
腹立たしいばかりである。
あのキョーイクイインカイの下で働いていたら、
自分もどうなっていたかわからない。
一応、ここでセーキョーイクについて締めくくります。
マイノリティのセーなどについては、別の機会に。
皆さん、このクニのセーキョーイク、どう思われますか ?