大宰府 都府楼跡で 何をした ? 話(47)
Kセンセーの、コーナイ喫煙撲滅、ペンキ塗り、セーキョーイク。
「ところで、シャカイカの本業はどうした?」と言われそうですね。
彼に語ってもらいます。
苦手なレキシ。
歴史家の書いた本が面白くない。
専門用語のぎっしりつまった文章。
知識不足だから読みづらいし、想像することができない。
そこで機会をみつけては、歴史の舞台となった「現場」に出かけるように心がけた。
その地に立って、想像するのである。
そして、その時感じたことをセートに話した。
北は北海道から南は沖縄まで。
どんなところに行ったか、そのうち取り上げたい。
大宰府の都府楼跡に行った時、
タクシーの運転手さんに「何もないですよ」と言われた。
都府楼跡に座り込んで、じっと見る。
礎石の上に立つ朱塗りの柱、青瓦、白い壁を想像する。
遠くに見える家並は、頭の中で消す。
木々と草に囲まれた地に立つ真新しい建物が、脳裏に浮かぶ。
1時間もいただろうか。
先ほどもらったタクシー会社の番号に電話したら、同じ運転手さんが来た。
「今までいたんですか?」と呆れられてしまった。
水城の近くを通る時、車を止めて説明してもらった。
国内のいろんなところに出かけた。
しかし、なかなか行けない。
退職してから訪れたらきっと、
「現役のときに来ていたらなぁ」と思うに違いないと想像した。
しかし退職した途端に、どこにも行けない状態が続いている。
だから、後悔する機会がない。
さて、このような史跡を見て歩くという「自己研修」を、
キョーイクギョーセーは認めない。
夏休みなど長期休暇中の「研修届け」。
次第に「官製研修」的なものしか受けつけなくなった。
膨大なレポートを提出するなどして頑張ったけれども。
今のセンセーたちは「現地に立つ」余裕はあるのだろうか、と思ってしまう。