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有為自然 386   キョーシツに行くと セートが半分もいない   話(51)

  キョーシツに行くと セートが半分もいない   話(51)

 

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「大変なコーコー」について、Kセンセーが、語ります。

 

赴任した当時、セートの遅刻がメチャクチャひどかった。

1時間目のジュギョーに行ってみると、

セートの半数も来ていないクラスがある。

授業を始めると、ぞろぞろ入ってくる。

時間通りに始めても、ジュギョーにならない。

 

驚いたことに、朝のSHRのチャイムが鳴ったのに、

まだ職員室をスタートしないクラス担任がいるのだ。

これじゃあ、セートの遅刻が減るわけがない。

SHRにセートが半分もいないわけだから、諸連絡もうまくできない。

 

あまりにもひどいので、実態を調べることにした。

過去1年間の「学校日誌」を出してくる。

クラス別、学年別、月別の「遅刻」の数を、データとして集計する。

1日平均の遅刻セートの数も計算した。

 

エクセルなど使えなかったので、

をつくり、電卓をたたいたのである。

若い同僚から、

「Kセンセー、こんなことは機械にやらせなければダメですよ」と言われた。

あとからは、彼がパソコンを使って、集計の手伝いをしてくれた。

 

その結果、一番ひどい月は、

ガッコー全体で1日300人を超す遅刻だった。

1クラス平均にすると、1日十数人。

 

皆さん、想像できますか。

コーコー全体で毎朝、三百人以上のセートがゾロゾロと遅刻してくる、

1クラス平均、十数人。

 

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しかし12年目、転勤で去る頃には全校で20人程度に減少した。

朝のSHRのチャイムが鳴り始めたとき、

セート昇降口に駆けこんでくるのは、せいぜい2~3人。

チャイムが鳴り終わる頃には、昇降口にはセートは一人もいない。

 

1クラス1日平均の遅刻者数も、「1人」程度までに減少した。

「遅刻ゼロ」のクラスもでてきた。

全校で300人以上いた遅刻セートが、約20人程度へ減少。

 

どうやって、減らしたのか。

「校門の虎」こと「門虎」がいたわけではない。

 

皆さん、どうやって減らしたと思われますか ?