読むことは 技能 ? 話(54)
「朝の読書」について、Kセンセーが語ります。
自分自身、小学校の時は本をよく読んだ。
しかし中学・高校では、ほとんど読まなかった。
それを後悔している。
『読み聞かせ』の中の次の言葉が気に入った。
「黙読の時間」の原理は、きわめて単純である。
読むことは、技能である。
そしてすべての技能と同じく、読む力(技能)は使えば使うだけ上達する。
使わなければ、その分下手になる。
ひとりでに本を愛することを覚える子どもなどというのは、まずいない。
誰かが、文字で書かれた言葉の素晴らしい世界へ、
彼らを誘い込んでやらなくてはならない。
誰かが、その世界へ行く道を教えてやらなくてはならない。
オリバー・プレスコット『わが子に読み聞かせをする父親』より
コーコーの現場には、さまざまな考えのキョーシがいる。
一つのことを全員で行うには、単純明快でなければならない。
「読書」についての考え方、
「読書の時間」の実践方法。
1学年のいくつかのクラスだけで1年間試みた「朝の読書」。
1年後に、
1年から3年まで、全校で行うことをショクインカイギで提案した。
センセーたちは、どんな反応を示したでしょうか ?
皆さん、どう思われますか ?
その前に、『読み聞かせ』(ジム・トレリース著 亀井よし子訳 高文研 1987年)の
「黙読の時間」の4つの原則を紹介します。
1 一定の時間だけ、読ませること。
教師や親はそれぞれのクラスや家庭に「黙読の時間」を導入し、
子供の熟達に応じて調整すること。
教室の場合は、10分ないし15分が望ましい。
2 読むための素材は子供自身に選ばせること(本、雑誌、新聞など)。
その時間内は、ほかの読み物と取り替えないこと。
素材はすべて事前に選んでおくこと。
3 教師や親も、読むことで手本を示すこと。
これは何よりも大切なことである。
4 感想文や記録のたぐいはいっさい求めない。
林公先生は、「朝の読書」の原則を次の4つの短い言葉にまとめました。
みんなでやる
毎日やる
好きな本でよい
ただよむだけ
繰り返しになりますが、
ショクインカイギで「朝の読書」を提案した時、
センセー方はどんな反応を示したと、お思いになりますか ?