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有為自然 390   エッ !!  コクゴのセンセーが  ?   話(55)

  エッ !!  コクゴのセンセーが  ?   話(55)

 

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「朝の読書」について、Kセンセーが語ります。

 

職員会議に提案した。

反対・慎重意見が続出した。

 

「うちのセートが、本など読むわけがない」

「今でも大変なのに、さらに負担が増える」

「指導できるキョーシはよいが、

うまくやれないキョーシは、毎朝のことなので大変だ」

「自分は、朝、『おはよう』と元気に始めるのが好きだ」

 

これらの意見は、わかる。

果たして、自分たちのコーコーでできるか不安なのも理解できる。

 

船橋学園ではできている。実際に見学して来た」

「うまくいかないクラスがあったら、その都度、考えていきたい」

と答えた。

 

コクゴ科のキョーシは、賛成と反対に分かれた。

反対のキョーシからは、次のような意見も出た。

 

「毎朝やるのだったら、縄跳びは?」

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「マンガはいけないんですか?」

「読書は、強制してやるものではない!!」

「10分の読書で、読解力はつかない」

 

司書の方からは、

「黙読の時間は、幼児・児童段階でのこと。

コーコーセー段階にふさわしいかどうか」と。

 

コクゴのキョーシ・司書からの反対・慎重意見には、ほんとうに参った。

 

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次のように説明した。

「読書の強制」ではなく、「読書する時間の保障」である。

同じ本を読めというのであれば、強制かもしれないが、読む本は各自の選択である。

マンガは、読もうと思えばいつでも読める。

文字の連続を読むには、習慣化することが大事。

10分で読解力はつかないのは当然。しかし、読書の習慣を身につけるきっかけになる。

「読書の時間」は、コーコーセーの段階でも、有効だった。

 

コクゴのキョーシ、司書が、なぜあれほど反対したのかわからない。

提案者がシャカイカで、賛同者がエーゴスーガクに多かった。

メンツをつぶされたからか。

「読書」は高尚なことなのに、土足で踏み込まれたと感じたのか。

それは、わからない。

 

結局、導入にいたった、決め手の発言は何だったか。

 

「うちのコーコーは、大変な状態を変えるために、

いろんなことに取り組んできた。

だめだったら、やめればよい。

とにかく試してみよう」

 

こう言ってくれたキョーシに、感謝である。

 

のちにKセンセーは、

「朝の読書には、壁がある。

その一つは、キョウショクインの猛烈な反対だ」と語っていました。

 

とにかく、Kセンセーのコーコーでも、

全校一斉に「朝の読書」に取り組むことになりました。

 

はたして、うまくいったでしょうか ?

奇跡は、起きたでしょうか ?

 

   381~390 記事一覧

381 大宰府都府楼跡に座り、頭の中で今の家並を消した。 話(47)

382 登呂遺跡で感動したもの、実はレプリカだった。 話(48)

383 「史跡見学のレポート出したら、10点やるぞ」とセートに言った。 話(49)

384 谷戸の棚田で、蛙が鳴いていた。

385 「大変なコーコー」のショクインカイギ。3分の2は、沈黙。 話(50)

386 1時間目の授業。教室に行くと セートが半分もいなかった。 話(51)

387 朝、読書の時間を設けただけで、奇跡が本当に起きるの? 話(52)

388 「不思議だ、こんな静寂があるなんて」  話(53)

389 「朝の読書」の4つの原則って、どんな内容? 話(54)

390 エッ!! コクゴのセンセーが反対するの? 話(55)