人生百年 有為自然

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有為自然 391   奇跡は 起きたの ?   話(56)

  奇跡は 起きたの ?   話(56)

 

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Kセンセーは、「朝の読書」について語ります。

 

ショクインカイギですったもんだの末に、

やっと全校一斉の「読書の時間」を導入した。

「朝の読書」の時間のチャイムが鳴る前に、クラス担任が教室に行く。

たしかに、遅刻は少なくなった。

しかし、驚くほど減少したわけではない。

 

シーンと静まり返って本を読むと思いきや、

クラスによって大きな違いがでてきた。

Kセンセーのクラスや、

強いセンセー、こわいセンセーのクラスは、全員、読書に取り組んだ。

 

ところが、やさしいセンセーや、

「朝の読書」に反対だったセンセーのクラスは、惨憺たる状況だった。

 

本を持ってこない。

読まずに、私語をする。

寝ている。

化粧をしている。

ただボーッと座っている。

 

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「朝の読書」に反対のコクゴのキョーシは、

「うまくいくわけないでしょ。

そもそも朝の読書なんて、間違っているんだから」と。

セートが騒いでも、彼は一切注意しない。

そりゃ、キョーシがそんな気ですから、うまくいくわけない。

 

悲劇的だったのは、真面目なセンセーたち。

「教師は読むことで手本をしめす」という原則を忠実に守ったキョーシもいた。

セートが騒いでいるのに、彼だけが教卓のところで本を読んでいる。

まさに「苦行僧」の世界である。

 

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静まり返ったクラスと、騒いでいるクラス。

真面目にやろうとして、苦しんでいるキョーシ。

こんな状態が4年ほど続いた。

 

Kセンセーは、

まじめなセンセー方に申し訳ないので、

もう「朝の読書」をやめようかと迷った。

 

さてこの後、どうなったとお思いになりますか。