オオッ !! 危うく …
いつものウォーキングコース。
200メートル以上もある登坂。
車道のわきの歩道。
気合を入れて上り始めると、前方に犬を連れたジョセー。
ぶつかるのを避けるために、左側に。
すると、自分の左側すれすれを自転車がサッと走り抜けた。
思わず「オオッ」と大きな声を出してしまう。
しかし、若いジョセーは、何も言わずに去って行った。
危ない、危ない。
仮に自分が自転車のせいで転倒しても、
声もかけずに逃げ去るタイプだなと思った。
用心、用心。
歩道だから歩行者優先。
追い抜く前に、「すみません」とか「通ります」と一声かけてほしかった。
今回だったら、「ごめんなさい、大丈夫ですか」の一言があっても … 。
自転車のことで思い出した。
ギソボは、この家に引っ越して5カ月目に亡くなった。
そもそも彼女の認知症がひどくなったのは、
小学生に自転車ではねられて転んで、骨折したことがきっかけである。
それまで毎日、散歩にでかけていたのに、自宅にこもらざるをえなくなった。
認知症の進行が早まった。
年寄りが被害に遭う自転車事故。
人ごとではなくなってきた。
まさか、自分が当事者になるかもしれないとは。
気をつけよう。
そのあとスズメバチを見かけたことのある、林の中の二百四十階段へ。
上りきって小道を歩いていると、タヌキが出てきた。
可愛い。
しばらくじっと見つめ合う。
ネコ相手なら「ミャーオ」と鳴きマネをするところだ。
タヌキに対しては、どうしたらいいのだろう。
イヌを呼ぶ時のように、口笛を吹いてみたが、ダメだった。
映画『平成狸合戦ぽんぽこ』を思い出した。
わが団地も、里山などを削ってつくられた。
しかし、一部が公園になって残っている。
そこにタヌキがいたのだ。
若いジョセーにぶつけられそうになって腹が立っていた。
しかし、その直後にタヌキに会って幸せな気持ちになった。
若いジョセーよりタヌキが安全ということか(笑)。