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有為自然 454   シンカイギョジンジって 何 ?   話(78)

   シンカイギョジンジって 何 ?   話(78)

 

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ジンジについて、Kセンセーが語ります。

 

「大変なコーコー」に勤めている頃、

職場で「シンカイギョジンジ」ということがよく話題になった。

漢字で書くと、「深海魚人事」である。

どういうことか、おわかりいただけるだろうか。

 

大都市圏には、コーリツコーコーはあまたある。

「大変なコーコー」に赴任しているキョーシが、

次も、また次もと … 同様のコーコーに転勤することを、

職場の中で「シンカイギョジンジ」と称していた。

上の方に浮上できず、海底深いところを回遊するのである。

前任校の名前、次の転勤先の校名を聞くと、ナルホドとうなずけるのだ。

 

深海になじまず、3年目に異動希望を出すキョーシ。

ここに赴任した以上、がんばるぞというキョーシ

人生いろいろ、キョーシもいろいろである。

 

ただ、一度深みにはまると、

海面近くでの生活ができなくなる。

深海魚が急に、海面すれすれに行くと空気袋が破裂する。

だから、あまり上にいかず、そこそこでいいと思うようになる。

 

海面すれすれのところを泳ぎ回るキョーシたちもいた。

深海を回遊するキョーシたちとは、まったく違うキョーシ人生だ。

キョーザイケンキューのレベル、

セートシドーの内容など、全く別世界だ。

 

採用試験の成績、大学時代の成績、出身大学・高校、人脈などで、

最初のジンジは決まるのだろう。

そのあとは、初任校でのコーチョーの評価、その後の人脈が大きいのかもしれない。

お上にたてつくキョーシ、

ものいうキョーシたちは、どちらかというと深海近くに多かったような気がする。

そして彼らは、そこから逃げようとしなかった。

逃げようとするキョーシが多い中で、ますます有用性が高まる。

したがって、いつまでも深海にとどまるのである。

 

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深海が暗いかと言うと、そうでもない。

ダイガクニューシに縛られない自由なキョーイクができた。

セートたちにとって、何が一番必要かを常に考える。

そういう意味では楽しかった。

ただ、知的に深くやれたかというと、そうではない。

 

書いているうちに、

「暗いと不平を言うよりも、すすんで明かりをつけましょう」という言葉が

フッと浮んだ。

 

今のコーコーは、どうなっているのだろう。