「骨」と「筋肉」をつかむ (続)
コロナのために、Kセンセーは、人前で話す機会がなくなりました。
そのためか、話を聞いてあげると、元気に語り始めます。
「前文」は、硬い文章なので、大変ですが、
彼の認知症対策のためにも、しゃべってもらいましょう。
以下、Kセンセーが語ります。
前回の復習です。
「前文」は、4つの段落から成り立っている。
制定の目的 ヘーワシュギ コクサイキョーチョーシュギ 決意
「第1段落」 ケンポー制定の目的は、ケンポーの3原理。
3原理に反する憲法改正や法令は認めない。
今日は、「前文」の第2段落から第4段落を見ていきます。
「前文」の「第2段落」は、「ヘーワシュギ」です。
私たちの「アンゼンとセーゾン」を何によって保つのか。
「平和を愛する諸国民」の「公正と信義」に頼るとあります。
そのためには、ニホンコクミン自身が
「諸国民」から信頼されるに足る「公正と信義」を貫くことが必要でしょう。
ヘーワを維持するために、除去しなければならないものは ?
「専制と隷従」「圧迫と偏狭」、
言ってみれば、独裁、自国ファースト、ヘート、排外主義 … 。
ヘーワを乱す原因は ?
「恐怖と欠乏」。
つまり、「独裁」と「貧困」を取り除くことがヘーワの条件です。
「平和的生存権」「平和のうちに生存する権利」って、ガッコーで習いました ?
私は、習った記憶がありません。
こういう権利もあったのか、と驚きました。
「第3段落」は、「コクサイキョーチョーシュギ」です。
「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」
トラさん、シューさん、キムさん、シンさん … 見ていて、どう思いますか。
ベーにも、チューにも、キタにも、「ヘーワを愛する国民」はいます。
彼らと手をつなぎ、
それぞれのセーフを「国際協調」の立場に立たせるしかありません。
最後の「第4段落」は、「決意」です。
「日本国民は、国家の名誉にかけ、
全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」
カッコよくありません ?
ケンポー前文の締めが、こんな風に書いてあると気がついていました ?
今日のまとめ。
第2段落は、「ヘーワシュギ」。
「平和を愛する諸国民」の「公正と信義」を信頼する。
「専制と隷従」「圧迫と偏狭」「恐怖と欠乏」を取り除く。
「平和的生存権」は重要な権利。
第3段落は、「コクサイキョーチョーシュギ」。
「自国のことのみに専念して他国を無視してはならない」
第4段落は、「決意」。
「全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ」
本日は、以上です。
前文の「骨組み」と「筋肉」、
つまり「4つの段落」の内容をつかんでいただけたでしょうか。
次回は、特別編です。
最近、話題になっているケンポー「第53条」って、知ってますか ?
いきなり聞かれても、わかるわけないですよね。
私も、同じです。
調べてみます。
「いまのニホンコクケンポーにはない条文」というテーマは、次々回です。
いったい何でしょう ?
コロナ騒ぎの中でちらほら出ています。
サンジビンジョーガタ … ?
何、それ ?
ケンポーばなし(12)
【資料】
日本国憲法 前文 (つづき)
日本国民は、恒久の平和を念願し、
人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、
平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、
われらの安全と生存を保持しようと決意した。
われらは、平和を維持し、
専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、
名誉ある地位を占めたいと思ふ。
われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、
平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
われらは、
いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、
政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、
自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
日本国民は、国家の名誉にかけ、
全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。
481~490 記事一覧
481 「正義」「国際平和を誠実に希求」。 なぜか新鮮に感じる。 ケンポー(8)
482 『新しい憲法のはなし』を読めば、「真意」がわかる。 ケンポー(9)
483 教卓の上で「座禅」を実演。 ところが、足がつってしまった。 話(85)
485 われジエータイを愛す。 ゆえにケンポー9条を守る。
486 イマジン!! 両手を横に伸ばした自分を!! 小人数学級 !!
487 まず「前文」の「骨」と「筋肉」をつかむ。 ケンポー(10)
488 血圧計を買い換えたら、一勝一敗。 ジュケンスタイルで、再スタート。
489 土用丑の日。 ウナギの蒲焼、食べ飽きた !?
490 「前文」の「骨」と「筋肉」をつかむ。 (続) ケンポー(11)