自分が 歩道を歩いている
ウォーキングを始めてから、面白いことに気づいた。
歩いている時ではない。
車を運転していると、前方頭上に陸橋がある。
すると、陸橋の上から見下ろした道路や車も見えるのである。
また、道路わきの丘から見下ろした車道も見える。
団地の高台から見た風景も。
ある角度から見つづけていると、慣れっこになってしまう。
ところが、別の角度から見た姿を重ね合わせると、面白い。
ものごとを多角的に見るって、こういうことなんだろうなぁ。
「鳥の目」、「虫の目」でものを見るという言い方もある。
「生涯ヒラ」の人生を誇りにしてきた。
しかし、「ヒラ」にしか見えない世界に生きていたのだ。
退職前後から10年ほど、
「上」を経験した人と、一緒に仕事をしたことがある。
「下」ばかりいた自分には、見えなかった話を聞いた。
なるほど。
そのときばかりは、「上」も体験していたら … と、ふと思った。
しかし、自分には失うものが多かったことだろう。
健康に精神、そして同僚、友人 … 。
まだ3分の1は、残っていると思っている人生(笑)。
「井の中」、また「地べた」からしか見えない世界。
そこで、つぶやきつづけよう。
そうそう、まだあった。
車を走らせていて、ときどき見かけるもの。
歩道を歩いている自分である。
痩せこけた、猫背のジジイ。
この前、ここを歩いたなと思うと、想像してしまうのだ。
う ~ ん (苦笑)。