♫ レッツキス 頬よせて ~ (97)
暗い話がつづいたので、
明るい話をKセンセーに語ってもらいました。
最初の赴任校、ジョシコーのときのことである。
自分のクラスのセートの大半から嫌われてしまった。
またまた、暗いはなし ?
怒ってセートをひっぱたいてしまったからである。
それ以来、セートたちから憎しみの目で見られるようになった。
廊下ですれ違っても、避けられた。
毎朝、教室に行くのが苦痛だった。
3学期の終業式が終わった日。
アパートに帰って、大の字に寝た。
担任していたクラスから解放されて、本当に嬉しかった。
初めての自分のクラスでは、キラワレ担任だった。
しかし、ジュギョーだけのクラスのセートとは、良好な関係だった。
体育祭が終わった後の後夜祭。
薄暗がりの運動場で、坂本九の『ジェンカ』の曲が流れる。
♫ レッツキス 頬よせて
レッツキス 目をとじて
レッツキス 小鳥のように
くちびるを 重ねよう
…
「Kセンセー !!」と、ジュギョークラスのセートたちが駆け寄ってきた。
自分の肩に、後ろから手をのせた。
そのあとに長い列ができる。
音楽・スポーツまるでダメ人間だったが、
思いっきり足を上げ、踊った。
実に楽しかった。
あの場面だけならば、「ジョシコーは天国」と言える。
一緒に踊ったセートたちも、もう還暦を過ぎている。
今頃、どうしていることだろう。
ひょっとして、ブロ友さんの中にいたりして … 。
突然、「Kセンセー !!」なんて(笑)。
心臓麻痺をおこしてしまうか(笑)。
同世代、あるいは近い世代の方は、いらっしゃるようだ。
うん ?
ブロ友さんのお母さんの世代 ??