人生百年 有為自然

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有為自然 567  「出藍の誉れ」と  絶賛されたあと …  (103)

  出藍の誉れ」と  絶賛されたあと …   (103)

 

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久々のKSストーリー。

キョーイクジッシュ―の時のことを、Kセンセーが語ります。

 

『倫理社会』儒教の授業を、2時間だけの担当。

公開のケンキュージュギョーを、たんたんとこなした。

コーコー時代、弁論部だったので、人前で話すことは得意だった。

 

ジュギョー後、反省会が行われた。

ちょうどシャカイカの飲み会の日でもあった。

ほとんどのキョーシから、出藍の誉れだと褒められた。

キョーシにとっても「模範授業」だった、と。

 

しかし、最年長のキョーシから言われた。

「Kさん、このキョーザイケンキューに、

どれだけの時間を費やしましたか?」と。

 

「中国の思想について勉強したことがありませんでしたので、

夏休みの間ずっと、勉強しました」と、得意げに答えた。

 

論語』『孟子』『孔子』『諸子百家』『中国の思想』 … など、

さまざまな本を読んだのである。

 

すると年長のセンセーは、「現場の教師は、わずか2時間の授業のために、

そんなに時間を使うことはできませんね」とポツリと言われた。

 

有頂天になっていた自分。

頭から冷水をかけられた。

 

キョーイク現場に入ってから、その言葉が痛いほどわかった。

わずか2時間の授業のために、一夏使うような余裕はないのだ。

 

「1時間のジュギョー準備に、少なくとも10時間は欲しい」と、いつも思った。

勤務時間内に、そんな時間があるわけない。

帰宅して、深夜遅くまで、キョーザイ準備をした。

そして、土日も。

シャカイカが苦手だったので、困難をきわめた。

 

退職する頃には、教育行政からのつまらぬ仕事も膨大に増えた。

 

キョーイク改革は、キョーシにキョウザイ研究の時間を保障すること。

それが基本中の基本だと思っている。

 

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キョーシ自身が、消化不良のジュギョー。

そんなジュギョーは、セートにとっては最悪だ。