「ツバキ騒動」 顛末記
「明日、ツバキの剪定をします。参加できる方は、お願いします」
10人ほどにメール送信。
直前の連絡だったにもかかわらず、6人の参加。
歩道のわきの十数本のツバキを剪定。
これで、「ツバキ騒動」が一件落着したのである。
これまでの経過を振り返る。
近所の方から
「ツバキの木に、チャドクガが発生したのですけど … 」という相談があった。
自治会の役員と連絡がつかなかったとのことだったので、
かわりに市役所の道路課に連絡してあげた。
市の担当者が来て、「伐採しましょうか」と。
「いいんじゃないですか」と、軽い気持ちで答えた。
そして、「近日中に、伐採予定」と樹木に掲示された。
すると、「木を伐るな」という声が、緑を守りたいという住民から上がった。
慌てて、市役所に出向く。
「強剪定にして、
住民のボランティアで、こまめに剪定することにしたらどうでしょう」と、
折衷案を提案したが、ダメだった。
市役所に「伐採に反対だ」と直接乗り込む人もいた。
そして、伐採は中止に。
草刈り・剪定のボランティア仲間に
「私たちで、剪定しませんか」と提案した。
「圧力団体みたいな動きは、いやだ。
自分は草刈り・剪定ボランティアをやめる」という人まで出てきた。
それは、何とか抑えた。
結局、老人会園芸部が、剪定作業を市に登録して、
ツバキの世話をすることにした。
「草刈り・剪定ボランティア」も「老人会園芸部」も、
両方とも自分が代表者である。
ややこしい話だ。
冒頭の話に戻る。
一声で6人も集まるとは嬉しい。
青森の友だちが送ってくれたリンゴを、1個ずつ「参加賞」としてあげた。
「香りがいい」
皆の笑顔が返ってきた。
そんなこんなで、「ツバキ騒動」も一息落着。
とかく、この世はむずかしい。