月夜の晩だけじゃない
今年初の、剪定ボランティア。
緑地の斜面のツバキの剪定。
6人の参加だった。
茂っていたので、バッサリ。
「そんなに切って、大丈夫かな?
文句言う人がいるよ」と、伐採中のメンバーに言った。
彼は、剪定ボランティアの中心になってくれている。
「大丈夫」という返事だった。
数日後、老人会の会員ジョセーから、
ツバキの剪定に抗議する電話が入った。
「〇〇さん、ツバキを切ったのはあなたたち ?
あのツバキは、珍しい種類で、この近くには2か所しかないのよ。
ちゃんと考えて、伐っている ?
ツバキの身にもなって、考えたことある ?
木がなくなった緑地の今後をどうするのか、考えてやっている ?」
速射砲である。
激しい勢いで言われ続けた。
月夜の晩だけじゃない。
以前にも、「伐るな」で大騒ぎになったメンバーの一人だ。
そのときは、痴漢対策のために、見とおしをよくするために剪定したのだ。
老人会で知り合いになっているからだろうか。
遠慮のない猛烈な抗議だった。
ムッとしたが、ここは我慢。
他の住民の中にも、
「伐り過ぎだ!!」という反応があることを覚悟しておかなければならない。
かぶれたら困るということで、市役所の公園課が「漆」の木を伐採した時にも、
「秋になると、美しいのに」と、私たちが非難された。
緑地には、桜などの枯れ木が立っている。
市は、枯れ木まで伐採する余裕がない。
人の通行するところでなければ、放置するとのことだった。
しかし、子どもたちが遊びにくる可能性はある。
そのうち、チェーンソーを購入して、伐採しようかという話になった。
とにかく、「剪定」をめぐる住民感情はむずかしい。
木を植えることも、少し考えなければならないか。