人生百年 有為自然

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有為自然 636   ダイヤモンド富士の 追っかけ

  ダイヤモンド富士の 追っかけ

 

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1月は、ダイヤモンド富士をたずねて三千里ではなく、

百里でもなく、何百米(㍍)

6日間、丘の上に登った。

その場所も違う。

とにかく、太陽の追っかけをやっていたのである。

これまでの人生で、

ダイヤモンド富士なんて、全く無縁だった。

 

教えてもらった最初の3日間は、

富士山の斜面に、夕日が入った。

ダイヤモンド富士には、ならなかった。

しかし日没後の富士山のシルエットは、驚くほど美しい。

葛飾北斎の気持ちが、ほんの少しだけ分かるような気がした。

 

3日目のこと。

近くにいた老夫婦に、

「この時期、ダイヤモンド富士が見えるそうですよ」と話しかけた。

 

すると、「それは、1週間後の1月〇日ごろでしょう。

私たちは、毎年、見に来ています。

カメラを持った人が、やってきますよ」との返事。

 

「そうなんですか。

じゃ、来週、見に来ます」と言うと、

「来週、またお会いしましょう」と去って行かれた。

 

そして、1週間がたった。

老夫婦とも再会。

ボランティア仲間も、5人来た。

10人を越える人が集まった。

途中1日、別な場所からも見た。

だから、5日目。

 

初めに日時を教えてくれた大先輩もやってきた。

彼は80代半ばで、まだ勤めている。

会社を早めに終えての参加。

「計算式に、富士山の高さを入れそこなった。

初歩的なミスだ」と。

 

そして、みんなで、ダイヤモンド富士を撮った。

5日目も、ほんの少しずれた。

「明日は、〇〇のところから見て見よう」ということになった。

 

「来年は、このあと飲もうよ」

「こんな寒い所じゃ、ムリ、集会所にしよう」

やっぱり、アルコール談義。

 

6日目。

新しい場所に向かう。

途中、見知らぬ高齢ダンセーから声をかけられる。

「○○公園は、どこでしょう ?

ダイヤモンド富士を見に行きたいのですが」

「私も行くところです。

私の勧められた場所の方が、よく見えると思います。

一緒に行きましょう」

 

ほんの少し雲がかかっていたが、ダイヤモンド富士に出会えた。

わが団地からは、1キロほど離れている。

でも、よく見える場所だった。

6日目は、わが団地の住人は一人もいなかった。

 

年2回のダイヤモンド富士

地域の名物にして、みんなで盛り上がる機会にしようと、

今から考えている。