失敗した !! 「武士の情ない」はなし
大学病院の泌尿器科を、再度たずねた。
薬のおかげで、
ヒンニョーの不安なく、ウォーキングに行くことができるようになったこと、
夜間も一度だけで済むようになったことを報告した。
若いダンセーの医者から、
「今後は、かかりつけ医から同じ薬を処方してもらってください。
また、不安になったら来てください」と言われた。
「死ぬまで、この薬を使わなければなりませんか。
服用をやめたら、また元に戻るのでしょうか」と尋ねた。
「この薬は、治す薬ではありません。
症状を抑えるだけです。
暑い季節に服用をやめて、試してみてください」と言われた。
長く続いたヒンニョーの苦しみから、今のところ解放されている。
話かわって、8キロウォーキングのときのこと。
途中、公衆トイレの前を通り過ぎた。
すると前方に、思い切りホーニョーしている高齢ダンセーがいた。
トイレにたどり着く直前、力尽きて間に合わなかったにちがいない。
黙って通り過ぎるべきか、迷った。
トイレの場所を知らないのかもしれない。
教えてあげようと思い、彼の後を通り過ぎるときに
「あの建物、トイレですよ」と教えてあげた。
返事はなかった。
まだホーニョー中だったのである。
その後も歩きながら考えた。
声をかけるべきだったのか、黙って通り過ぎるべきだったか。
帰宅してアイカタに話すと、
「黙って通り過ぎるのが、武士の情け」と返って来た。
よく考えてみると、連れの高齢ジョセーがいた。
そうか、トイレをカノジョにゆずり、自分は外でホーニョーしていたのか。
そうか、「武士の情ない」はなしであったか。
反省しきり。