人生百年 有為自然

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有為自然 697  なつかしい !!  わが青春の書

  なつかしい !!  わが青春の書

 

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『100分で名著』の一覧に、なつかしい本の名前がありました。

大学時代に読んだ本です。

思わず、地域図書館で取り寄せました。

 

人間とは何か ?

いったい、人間は何のために生きているのか ?

人生とは ?

 

中高大時代、神父さんの影響のために、常に神の存在を意識していました。

しかし、絶対的真理というものを、

感覚的に感じるということはできませんでした。

 

そして、大学時代に、一冊の本に出会います。

サルトル実存主義とは何か』です。

実存主義は、当時、一世を風靡した哲学。

今の若い人は、実存主義といっても、「何、それ」という感じでしょう。

 

サルトルは、言います。

「実存は、本質に先立つ」と。

どういう意味 ?

 

もし神が存在して、神が人間をつくったとしたら、

人間とはどういうものかという本質があり、それから人間が存在する。

しかし、神は存在しない。

人間はまず先に実存し、そのあとで定義される。

人間はあとになって人間になる。

「人間はみずからつくるもの以外のなにものでもない」

 

みずからをつくるために、人間は絶えず、

未来に向かって、自ら構想した通りにみずからを投げ出す。

 

「人間は、自由の刑に処せられている」

「ひとたび世界の中に投げ出されたからには、

人間は自分のなすこと一切について責任がある」

「人間はなんのよりどころもなくなんの助けもなく、

刻々に人間をつくりだすという刑罰に処せられている」

「卑劣感は自分を卑劣感にするのであり、英雄は自分を英雄にするのだ」

 

自らを選ぶだけでなく、自分をとりまいている世の中のをも選択する。

 

自分の責任で、自分のあり方を、

自己をとりまく状況の中での生き方を、選び続けなければならないというのです。

あたりまえと言えば、あたりまえ。

 

この本も、自分が「有為」しつづける原点の一つです。

ただただなつかしい、青春の書だったので、取り上げました。

 

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図書館で借りた本の名は、

『100分で名著 希望と自由の哲学 サルトル 実存主義とは何か』

 ( 海老坂武 NHK出版 2020年 )

 

いずれにしても、面倒くさい人間ですね。

中高大、就職 … 、ジョセーにもてなかったわけだ(笑)