人生百年 有為自然

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有為自然 707  身長2メートル前後の大男 ?  エネルギッシュ ?

  身長2メートル前後の大男 ? エネルギッシュ ?

 

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 身長が2メートル前後の大男。

行動的で、エネルギッシュで、情熱的で、不屈の精神の持ち主。

酒を飲み、歌い、スポーツをしたり … 。

 

セージカ志望だったけど、願いかなわず、

50歳過ぎてやっと … と思ったら、3年で失脚。

14年間も諸国を放浪。

出世を諦め、弟子の育成に専念するのは、

69歳から74歳で亡くなるまでの数年間。

う ~ ん。

 

およそ2500年前に生まれた中国の思想家、孔子

こんな感じの大男だって、知っていました ?

 

彼の言葉を集めた本が、論語』。

全部で1万三千余字。

四百字詰めの原稿用紙で、わずか30数枚。

 

さて、『100分de名著 実存主義とは何か サルトルを読んでいたら、

末尾に『100分de名著 論語 孔子(佐久協 NHK出版 2012年)。

さっそく、図書館へ。

 

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ページをめくると、なつかしい言葉が並んでいます。

 

義を見て、為(せ)ざるは、勇なきなり。

  正しいとわかっていていながらやらないのは臆病者だ。

 

  自分は臆病者なのに、なぜかいつも動いてしまう。

 

巧言令色、鮮(すくな)し、仁。

  言葉巧みで愛想のいいやつには、ろくなもんがおらんよ。

 

  スッペラコッペラ、しゃべれない自分。

  「剛毅朴訥、仁に近し」も、好きだった。

 

これを知る者は これを好む者に如(し)かず。

これを好む者は これを楽しむ者に如(し)かず。

  ものをただ知っている人よりも、それを好きだという人の方が上だ。

  それを楽しんでいる人はもっと上だ。

    

  浅学の徒なので、ものに通じることはできなかった。

  楽しむことだったら、できる。

 

学びて思わざれば、則(すなわ)ち罔(くら)し

  知識をいくら詰め込んでも、自分で考える力がないとだめだ。

 

  高校時代の、丸暗記の受験勉強に嫌悪感。

  この言葉に、「そうだ、そうだ」と共感。

  漢文を教えるキョーシたちが、

  「論語読みの論語知らず」に見えて仕方がなかった。

 

吾、十有五にして学に志し、三十にして立ち、四十にして惑わず。

五十にして天命を知り、六十にして耳に従い、

七十にして心の欲するところに従いて矩をこえず。

  私は十五歳で学問で身を立てようと決心したよ。 … 中略 …

  七十歳になったら、これまでやり残してきたことを、ハメをはずさない程度に、

  思い切りのびのびと楽しむことだよ。

 

  十五歳 志学  真理の探究に憧れていたのに、くだらない受験勉強ばかり。

  三十歳 而立  就職浪人後、職場で思い切り暴れて … 。

  四十歳 不惑  転勤して、迷いながらもあれこれ猪突猛進。

  五十歳 知命  天命だったんだろうなと思いつつ、最後の職場へ。

  六十歳 耳順  そこそこ、人の言うことにも耳を … 。しかし、まだまだ。

  七十歳 従心  この言葉を意識するようになるとは思わなかった。

          アラセブになって、やりたいことをやっている。

          そもそもハメをはずす力など、もはやない(笑)

 

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『100分de名著』には、出て来ませんでしたが、よく口にしていた言葉。

 

(これ)を如何(いかん)せん、之を如何せんと曰(い)はざる者は、
吾之を如何ともすること末
(な)きのみ。
  自分から積極的に求めようとする熱心さのない者は、指導の仕様がない。

 

働いている頃、周囲の人間を見るたびに、この言葉が頭に浮かんできました。

今は、カリカリしなくなったかな(笑)

 

今日は、論語好きの論語知らず」というジジイの話でした。