「ほんとうのさいわい」って いったい何だろう ?
はっきりいって、『銀河鉄道の夜』を初めて読んだときは、
意味がサッパリ分かりませんでした。
いったい何を言いたいのだろう、と。
その後、何度読んでも … 。
ますむらひろしのアニメは、映画館で観ました。
美しかった。
曲も素敵だった。
それでも、意味がわからなかったのです。
今回、また図書館から借りてきました。
『100分で名著 銀河鉄道の夜』(ロジャー・パルバース NHK出版 2012年)
読み終えたあとの思い。
「ほんとうのさいわい」「まことのさいわい」とは、何だろう。
自分のブログは、
「ほんとうのさいわい」のためになっているのだろうか。
繰り返し出てくる「ほんとうのさいわい」の記述を、
気がついたところだけ、抜粋してみました。
ぼくはおっかさんが、ほんとうにさいわいになるなら、どんなことでもする。
けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんのさいわいなんだろう。
だれだって、ほんとうにいいことをしたら、いちばんさいわいなんだねえ。
なにがしあわせかわからないです。
ほんとうにどんなつらいことでもそれがただしいみちを進む中でのできごとなら、
峠の上りも下りもみんなほんとうの幸福に近づく一あしずつですから。
ただいちばんのさいわいに至るためにいろいろなかなしみもみんなおぼしめしです。
どうかこのつぎには、
まことのさいわいのためにわたしのからだをおつかいください。
けれどもほんとうのさいわいはいったい何だろう。
さあもうきっとぼくはぼくのために、ぼくのかあさんのために、
カンパネルラのために、みんなのために、ほんとうのほんとうの幸福をさがすぞ。
ぼくきっとまっすぐに進みます。
きっとほんとうの幸福をもとめます。
自分の今の人生、
「ほんとうのさいわい」のために生きているのだろうか。
ぼんやりと思ってしまう、ジジイでした。