人生百年 有為自然

人生百年。地域づくり、日々の生活、思いなどを中心にしたブログです。

有為自然 867  毎年 この時期に思い出す同級生

  毎年 この時期に思い出す同級生

 

 

「ちむどんどん」を毎朝、見ています。

 

高校の同級生は、先祖の地であるオキナワで就職しました。

そして彼は今も、オキナワで精一杯生きています。

 

自分はこれまでに7回、オキナワに行きました。

オキナワが大好きです。

沖縄そばミミガー、チャンプルー、

首里城、グスク、青い海、青い空 … 。

 

 

前にも書きましたが、

父方の叔父は、少年兵に志願して沖縄で戦死しました。

「平和の礎」を初めて訪れたとき、叔父の名前はありませんでした。

その後、親戚の努力により叔父の名前が刻まれます。

 

ヘノコの新基地建設の埋め立てのために使われる土砂。

その土のなかに叔父の遺骨が含まれているかもしれません。

セーフは、いったいどういう神経をしているのか。

オキナワケンミンやオキナワ戦の死者など、

セーフがいつも口にする「英霊」には含まれていないのでしょう。

 

 

そもそもオキナワを意識したのは、高校時代。

世の中のことに目覚めるきっかけとなりました。

それまでオキナワが米軍の占領下にあることさえも、全く知りませんでした。

 

オキナワのことを誰も教えてくれなかったからです。

親たちも、学校の教師も。

無性に腹が立ちました。

「同じコクミンでありながら、

このクニの大人たちはオキナワの人々を見捨ててきたのだ」と。

この構図は、今も変わりません。

 

そのことがきっかけとなり、仕事のうえでは、

できるかぎりオキナワの歴史・現実を伝え続ける努力をしてきました。

しかし、ほとんど無力だったかもしれません。

 

数年前に、40数年ぶりに会った同級生は言いました。

 

「オキナワは、絶対に負けない。

勝つまでたたかいつづけるから。

勝つための秘訣は、あきらめないことだ」と。

 

彼は、高校時代、バスケットボール部の主将でした。

穏やかな人柄。

闘士と言えるような風貌は全くありませんでした。

しかし彼の心のなかには、自分には考えられないような、

知性と意志と情熱があったのだなと思います。

そして、今も。

 

二ホンにあるベイグン基地の70%を押しつけられているオキナワ。

危険と隣り合わせのオキナワ。

一刻も早く「本土並み」「基地のない平和な島」に戻したい。

みんながチムドンドンするようなオキナワに。

 

さあ残りの人生、

自分も自分にできることをやりつづけるか。