人生百年 有為自然

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有為自然 1022  「女の子の洗濯物が うらやましい」 母がポツリと  230203

 「女の子の洗濯物が うらやましい」 母がポツリと  230203

 

 

立春

これほど、春を待ち望んだ年はない。

とにかく、早く冬が去って欲しい。

すでに朝だけは、春眠暁を覚えず、である。

 

さてわが家は母以外、オトコばかりの家庭であった。

母が女の子の洗濯物(カラフルなものや肌着)が干してある家を見て、

羨ましがっていたのを思い出す。

 

自分は母のお腹の中にいるときから静かだったと聞かされた。

「生まれてくる子は、絶対に女の子」とは、産婆さんの言葉。

母が縫って準備していた女の子の着物を、

生まれてからしばらく着ていたそうだ。

病弱で大人しく、母の言うことを何でも聞く素直な子だった。

母にとって自分は、女の子であってほしかっのだろう。

実際に、母のグチをずっと聞いて育った。

 

さて、「世界名作全集」の2冊目。

 

子どもの時には、とても気に入っていた本である。

ところがアイカタは、好きではなかったという。

今回、読み直してみて、なるほどと思った。

 

この本を、自分はなぜ好きになったのか。

子どものころ、近所に同世代の子どもがいなかった。

当然にも、女の子と接する機会もなし。

女の子と話すのは、盆正月に田舎に行った時の従姉妹たちだけ。

会話が多いというわけではない。

そのせいか、女の子たちの世界にあこがれた。

この本にはまったのは、そのせいだろう。

また、キリスト教の道徳的な雰囲気にも惹かれた。

 

今回知ったのは、

作者自身の生い立ちが下敷きになった作品であること。

三女は、実際に病死したこと。

 

自分には、ジョー(次女)ベス(三女)の気質が混ざっている。

好きなのはベスだが、ケッコンするならジョー。

まあ、ジョーとケッコンしていたら、

今と同じくバトルが絶えなかったことだろう(笑)

 

読み直してみて、とにかくなつかしかった。

介護で時間がない今、児童書は気分転換になる。

 

若草物語』(作者 オルコット)

メグ(長女) ジョー(次女) ベス(三女) エー三―(四女)

 

 

まとめ  母は、自分の子どもに女の子がいないことをさびしく思っていた。

     病弱で大人しく素直な自分は、母と一番相性が合った。

     女の子のいない家庭だったから、『若草物語』に憧れたのだろう。