ドアが閉まっている 中は暗い !!
またしても … あの世も ? 240811
階段をかけあがる。
間に合った。
ところが、ドアが閉まっている。
明かりがついていない。
あ ~ ッ 、やってしまった。
以前にも同じようなことがあった。
車イスのアイカタと二人で、早い時間から待つ。
もちろんドアは閉まっている。
しかし10分たつのに、いつもと気配が違う。
誰も来ない。
ドアの文字を見た。
「休診日」。
最初の話は皮膚科で、△曜日。
二つ目は整形外科で、▲曜日。
「休診」の曜日を、両方とも間違えたのだ。
こんなことはよくあった。
チョウフでの待ち合わせ。
フチュウでずっと待ち続けた。
ズシへの出張なのに、ツジドウに行ってしまった。
両方とも一度も行ったことのなかったとはいえ、勘違いも甚だしい。
ところで、液体窒素による治療の3回目。
鏡で見たら、まっ黒になっている。
「このままの色が残るんですか?」
「人によって違います。
残る人もいれば、色が消える人も。
○○さんは、見えないところだからいい方ですよ。
人によっては、首とか見えるところにできる人もいますから。
「よかったです。
髪がまだありますから」
「みなさん、脂漏性角化症はできます。
お誕生日プレゼントみたいなものですから。
なかには、勲章だと言ってそのままにしていらっしゃる方もいますよ」
こんな誕生日プレゼントはいらないなぁ。
あと何回、治療に通えばいいのだろう。
ふりかえって見れば、「勘違いの多い人生」だった。
そもそも大学の学科が間違っていた。
就職浪人のあとの採用試験では、「何でもやります」と言った。
担当することになったのは、一番苦手な分野。
40年近くの間、ずっと不得意なしごとをした。
自分がやりたかった分野はわずか2~3年。
動けば世の中は変わる、というのも勘違い ?
かなり変えたが、一つだけまだ変えられない。
ひょっとして「死後」のことも思い違いしているのかもしれない。
どんどんボケて、やがて記憶さえもなくなっていく。
だから「死後の世界はない」と思っている。
しかし死んでみたら、「あの世」があったりして。
これは、行ってみなければわからないか。
でも、認知症になっていて、
今いるところがこの世かあの世かわからなくなっていたら … 。